メガネを作る時、度数を眼科で測っている人は必見のお話です。
メガネを作る時、度数を眼科であわせるか、メガネ店で合わせるか考えている人が多いようです。
実際、どちらで合わせた方がいいのかという、場合によります。
メガネの度数をどこで合わせる方がいいか1級眼鏡作製技能士の私が簡単に解説いたします。
目次
メガネの度数はどこで合わせるのがいい?
メガネの度数は眼科でもメガネ店でもどちらでも合わせる事ができます。
しかし、場合によっては眼科で合わせるよかったり、メガネ店で合わせた方がよかったりします。
②医師に決めてもらう方がいい人
①目に病気がある場合
目に病気がある場合のメガネは病気の進行に合わせて医師が決定した方がいいです。
理由はメガネ店の店員さんはメガネの専門であって、眼病は判断できません。
その為、医師が診断した病名に対しては医師が治療用のメガネとして度数を決定する方が安全です。
ちなみに医師が発行したメガネの処方箋はメガネ店は変更できません。処方箋どおりにつくるしかありません。
②医師に決めてもらう方がいい人
精神的に(気持ち的に)医師に度数を決定してもらう方が安心できる人は眼科で度数をあわせた方がいいと思われます。度数が合っていても不安な気持ちで使うと何かした合っていない感覚がでてきます。信用できない状態でメガネを使うのは快適な状態にはなりにくいです。
極端に言うと、度数を変えていないのに、よく見えるようになったという人もいるくらいです。
②度数が強う人、または弱い人
③遠近両用メガネを作る人
①目に病気がないと診断された人
メガネを作る人はまず目に病気がないか眼科に行きましょう!病気があった場合は医師の指示通りにする方が安全です。
目に病気がなかった場合はメガネ店で度数をはかる方が希望がかなう可能性が高いです。
理由は良いメガネの条件は度数だけで眼科で測っても難しいのです。
度数とレンズ、フレームの兼ね合いが重要です。
眼科で度数を合わせても、使用するレンズやフレームは分からないので最適といえる度数に合わるのは難しい状態であり、簡単な話が最適な度数であるか判断はできないのです。
フレームが大きいのであれば少し弱くしたり、または強くしたり、というように決定する度数は少し変わってきます。その為、レンズとフレームの選定をするメガネ店のスタッフさんが合わせる方が最適に近い度数を決める事ができるのです。
カルテ上の数値と実際に作るメガネでは一致しない場合が多いという事です。
同じ度数で作っても、使用するレンズやフレームによって見え方も変わります。
使用するレンズもフレームも分かっていない状態で最適な度数を決めるのは基本的に無理です。
※だからといって使えないメガネが出来上がる訳ではありません。
②度数が強う人、または弱い人
度数の強い人はレンズが分厚くできあがります。
レンズが厚いと歪みも多く感じます。
薄型レンズで作るのか、非球面レンズで作るのか分かっていないのに度数の微調整は眼科ではわかりません。
また、度数が弱い人は少し度数が変わるだけで見え方が大きく変わる事が多いです。
その為、微調整する事が重要になります。
メガネ店で合わせた度数はメガネ店で変更して微調整もできますが、眼科の処方箋でメガネを作った場合、少しの変更でも眼科に再度行って処方箋を再度発行してもらう必要が出来ています。
手間がかかりますし、再度眼科にいっても大した微調整はできません。
要するに眼科はメガネの処方箋を発行しますが、どんな状態になるのか確認ができないのが大きなデメリットです。
遠近両用メガネの度数はメガネ店で合わせた方がいい2つの理由!
遠近両用メガネは通常のメガネと比べてメガネ店でないとわからない情報が多いです。
①通常のメガネ(単焦点)のメガネよりレンズとフレームの種類で見え方に影響がでる
遠近両用メガネのレンズはグレードによっても差が大きく出ますが、処方箋に記載されないデータをメガネ店は勝手に決めるので検査の時とは別のメガネが出来上がる事が多いのです。
②度数変更がおこりやすい為、眼科で合わせると不便になる
使って見て少しだけ度数を変更したくても眼科の処方箋でつくった場合、必ず眼科で再処方をしてもらう必要があります。非常に不便で時には患者様とメガネ店のスタッフさんが口論になる事があります。メガネ店のスタッフさんには勝手に変更できない縛りがあるので仕方ないのです。無理をいうのはやめましょう!
まとめ
メガネの度数は使用するレンズとフレームによって少し変わってきます。度数だけ決めて後からフレームとレンズを決めて作るのは最適な度数ではない可能性があります。
眼病がある場合は眼科で、眼病がない場合はメガネ店で合わせるのがベターだと考えられます。
※メガネ店でも知識不足でミスをするスタッフさんもいます。事前に1級眼鏡作製技能士がいる事を確認する方がよいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
●これから遠近両用メガネを作る人