こんにちは、トーマスDです。
夏になると気になるのが食中毒!
子育て中の人は特に気になりますよね?
子供が食中毒になると重症化しやすいので要注意です。
食中毒は飲食物を介して発生する病気です。
一時よく聞いたO-157など、無くなったわけではありません。
食中毒の予防には3つのポイントがあります。
・つけない(調理前に手を洗う)
・増やさない(生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ入れる)
・やっつける(食材を中心までよく加熱する)
基本はこの3つです。
子供の食中毒の重症化を防ぐには「食中毒のならないこと」です!
今回は家庭でも気をつけなければいけない食中毒の予防について解説いたします。
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目次
食中毒とは何か?
食中毒という言葉はよく耳にします。
食品に起因する胃腸炎・神経障害などの中毒性の総称です。
【症状】
嘔吐、腹痛、下痢を起こす。
食中毒の原因は様々です。
気温や湿度が高くなると
食べ物が腐りやすい→食中毒が起こりやすくなる
抵抗力が弱い人は重症化する事も、、、
それぞれ症状や予防方法が異なります。
(食べてから症状がでるまでの期間も違います)
【食中毒の原因】
細菌
■腸管出血性大腸菌(O-157)
腸管出血性大腸菌(O-157)は75℃で1分間以上の加熱で死滅します。
■カンピロバクター
鶏レバーやささみなどの刺身、鶏肉のタタキなどの半生または加熱不十分な鶏肉料理に多い。
下痢・腹痛・発熱・嘔吐・頭痛・倦怠感などの症状がある。
予防
・中心部まで加熱する。(75℃で1分間以上)
・食肉は他の食品とわけて調理、保管をする。(調理器具、容器を別にする)
・食肉に触れたら必ず手を洗う。
・調理器具は使用後、殺菌消毒をする。
■リステリア
河川水や動物の腸管内などの環境中に広く分布する細菌です。
リステリアに感染した場合、重症化する事はまれですが、高齢者や妊婦の方は要注意です。
一般的な食中毒の原因菌と同様に加熱で死滅しますが、4℃以下の低温や12%食塩濃度下でも増殖します。
注意
スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダで食中毒が発生している例があります。
■その他の細菌
ウイルス
■ノロウイルス
年間の食中毒の患者の約半数はノロウイルスによるものです。
そのうち約7割は11月~2月に発生しています。
ノロウイルスによる食中毒は調理者を通じた食品の感染により発生しています。
感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいです。
予防
・持ち込まない
・つけない(器具などの洗浄消毒)
・加熱する
・拡げない(手洗い)
■E型肝炎ウイルス
■A型肝炎ウイルス
動物性自然毒
■二枚貝(貝毒)
二枚貝(ホタテガイやカキ、アサリなど)は毒素をもった植物プランクトンを餌として食べて体内に毒素を蓄積させています。
食べると下痢や麻痺という症状を引き起こすことがあります。
■フグ
■巻貝
植物性自然毒
■毒キノコ
夏の気温が高く、その後の適度な降雨があり、また朝晩の気温が低下するとキノコが発生します。
知らないキノコを発見した場合やってはいけない行動【以下4つ】
・絶対に採らない
・食べない
・売らない
・人にあげない
【毒素をもったキノコ】
ツキヨタケ、クサウラベニタケ、テングタケ、ニセクロハツ
■有毒植物
山菜狩りなどで誤って有毒な野草を採取して食べる事により食中毒が発生しています。
食用の野草と確実に判断できない植物を発見した時にやってはいけない事【以下4つ】
・採らない
・食べない
・売らない
・人にあげない
酷い場合、死亡事故につながります。
化学物質
■ヒスタミン
ヒスタミンが高濃度で蓄積された食品で特に魚介類やその加工品を食べると発症します。
アレルギー様の食中毒です。
※ヒスタミンは熱に安定していて、調理加工の工程で除去ができません。
一度生成されると食品中毒を防ぐ事ができません。
一度生成されると加熱などで分解されない。
【寄生虫】
■クドア
クドア属の寄生虫(粘液胞子虫)の一種でヒラメに寄生する。
ヒラメのお刺身などに関連する事が多い。
食後数時間で一過性の嘔吐、下痢を呈し軽症で終わる症状が特徴です。
【予防】
クドアは-20℃で4時間以上の冷凍。
中心温度75℃で5分間以上の加熱。
上記2点で病原性を失うとされています。
■アニサキス
生鮮魚介類に寄生したアニサキスによる食中毒が発生しています。
【アニサキスとは?】
寄生虫(線虫)の一種です。
アニサキスの幼虫はサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
寄生している魚介類が死亡して数時間で内蔵から筋肉に移動する事が知られています。
寄生したサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類を不十分な冷凍、または加熱のものを食べるとアニサキスの幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒が発生します。
【予防】
・鮮度を徹底する。
・冷凍や加熱が有効。
食中毒を起こさないためには
【食中毒を起こさないための基本3点】
・食べ物はすぐに食べる
・よく手を洗う
・下痢や発熱がある人は食事を作らない
食中毒の原因が外食、家庭の食事かわからない場合も多い
【まずは家庭から予防対策をしましょう】
・食品の購入と保存方法
・食事の準備と調理
・残った食材の保管
肉・魚・野菜のような生鮮食品は新鮮なものは吟味して購入。(消費期限を確認)
購入時、肉汁・魚の水分がもれないようにビニールなどで個別にしましょう!
冷凍食品を買った場合、いち早く自宅の冷凍庫へ
【自宅での保存について】
・冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに気を付けましょう。(目安:7割程度)
・冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は15℃以下に維持する。
(温度計を使って正確な温度維持を心掛けましょう)
※細菌の多くは10℃で増殖がゆっくりとなって、15℃では増殖が停止します。
細菌が死滅するわけではありません。早めの消費を心がけましょう。
【下記の2点に注意】
・肉汁・魚の水分がもれないようにビニールなどで個別にして他のものにかからないようにしましょう。
・肉、魚、卵を取り扱う時は必ず手を洗う
調理を始める時の注意点
・台所の清潔を確認 タオルやふきんは乾いていて清潔であるかをチェック!
・加熱が必要な食材は十分に加熱できているか気を付ける
(加熱は食中毒菌を殺すことができます。目安は75℃で1分以上加熱する)
・調理を中断する場合、そのまま室温で放置をさける
中断する時は食材を冷蔵庫の中で保管する。菌の増殖を防ぐ
※調理を再開する時は、もう一回じゅうぶんに加熱する
お肉はよく焼く!予防の為には必ず焼きましょう!
牛や豚は腸内に腸管出血性大腸菌やサルモネラなどの病原性の細菌が付着している事があります。
E型肝炎ウイルスや寄生虫に感染している可能性もあります。
この場合、お肉の鮮度に関係なく食中毒が発生する可能性があります。
細菌やウイルス、寄生虫は加熱により死滅します。
お肉やレバーなどはよく加熱して食べましょう!
加熱加工用の二枚貝に要注意!
加熱加工用の二枚貝には内部にまで食中毒の原因になるA型肝炎ウイルスやノロウイルスが存在するおそれがあります。
よく加熱をする必要性があります。(中心部まで)
冷凍や殻付きの二枚貝は加熱不十分になりがちですので要注意です。
また加熱調理用の二枚貝を触った後は必ず手を洗う必要があります。その都度、殺菌消毒をしてください。
食中毒の予防(まとめ)
食中毒にならないためには、
・清潔をとにかく徹底!
肉、魚介類などに触れたら小まめに手洗いをする
・食材には菌や寄生虫が付き物と思い、加熱と冷凍を徹底。
保管は食材毎に別々にする。
【予防のポイントを押さえておく】
・つけない(調理前に手を洗う)
・増やさない(生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ入れる)
・やっつける(食材を中心までよく加熱する)
それぞれの原因菌によって症状や予防法が異なる。
(食べてから症状がでるまでの期間も違います)
【食材を扱う場合、下記の2点に注意】
・肉汁・魚の水分がもれないようにビニールなどで個別にして扱う。
・特に肉・魚・卵に触れたら必ず手を洗う
子供の食中毒は重症化しやすいと言われています。食中毒にならないように予防をしましょう。
また、学校などの行事で食材を他人と共にする場合、加熱や冷凍、手洗いに気を付けましょう。
加熱温度、加熱時間、冷凍温度、冷凍時間も原因菌によって違う事に気をつけましょう!
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