眼鏡の国家資格、眼鏡作製技能士をとった方がいい理由!

こんにちは!ローシーです(^^♪

認定眼鏡士制度が終わって2年目になります。これからの眼鏡業界の資格は「眼鏡作製技能士」です!

安心してメガネを作る為には、安心できる技術、知識を持った販売員から購入する事です!

今回はメガネの国家資格、眼鏡作製技能士についてのお話です(^^♪

特にメガネ店で働くスタッフさんは必見!

眼鏡作製技能士とは?

国内唯一の眼鏡の国家資格です。
眼鏡作製においての総合エキスパートです。

眼鏡作製技能士とは

眼鏡作製において、お客様の眼鏡の使用状況・使用目的を聞き取ると共に、視力の測定、レンズ・フレームの販売、加工前作業、レンズ発注・加工、フィッティング、引き渡し、アフターケアを行う眼鏡作製の総合エキスパートです。
総合エキスパートとして、以下のような知識や能力を身につけていることが求めらます。

出典元:公益社団法人日本眼鏡技術者協会

現状、一般的に眼鏡をつくる人は直接メガネ店で目を測って度数を合わせる人が8割以上と言われています。
しかしメガネの度数はお医者さんが合わせるのではないかと不安な気持ちになる人も多いようです。

そんな中、メガネを作る人には国家資格が必要と考えてる人がアンケート調査で82%という結果が出た事を公益社団日本眼鏡技術者協会のホームページで掲載されています。

そして出来上がったのが「眼鏡作製技能士1級」と「眼鏡作製技能士2級」です。

お客様がより安心してメガネを作るれる様にできた国家資格です。

眼鏡作製技能士を取得した方がいい理由(その1)

簡単にいえば国家資格ができた以上、店舗の運営または仕事内容に有資格者でないとやってはいけない事ができてくると予想されます。

国家資格は技術・知識の目安にする為だけ出来上がった訳ではないと予想されるのです。

理由は、技術や知識の目安だけであれば認定眼鏡士制度のままでも十分だからです。

国家資格にする事が眼鏡技術者協会の最終目標ではないと考えられます。
眼科医との連携が今回は規定されているという事はそれだけ専門家扱いしてもらえるという事です。

近い将来、眼鏡は眼鏡作製技能士、眼病は眼科専門医というように仕事が分けられるかもしれませんね。

実際、大手の眼鏡店ではすでに数百人の有資格者が在籍している企業もあります。
各店舗に有資格者が在籍しなければ運営してはいけないという決まりができても対応できるような取り組みがすでになされているのです。

逆に無資格の個人店などのほうが困るのかもしれませんね。

しかしメガネの仕事はそれだけ勉強が必要な仕事で独学で行うと危険な仕事という認識は必要だと思います。

現在、資格もなく店舗を運営している、または視力測定をしている眼鏡店の店員さんは、すぐにでも眼鏡作製技能士の資格取得に向けて勉強をされる事をお勧めいたします。

眼鏡作製技能士の資格を取得した方がいい理由(その2)

これは当たり前の話です。逆に言うと国家資格があるのに勉強して取得を考えない販売員は「なぜ?」と聞きたくなりますね。

資格を取得する事でお客様の信頼を得る事につながる、と考える人はいると思いますが、資格を取らない事でお客様の不安につながるとは思っていないのでしょう。

現在、眼鏡作製技能士の資格を持っているスタッフがいるメガネ店は「国家資格の眼鏡作製技能士が在籍する店舗」と打ち出しているところも多いです。

数年後には眼鏡作製技能士がいないメガネ店が少数になっていくと考えられます。

眼鏡店勤務の無資格のスタッフさんは今から勉強を始める事をお勧めいたします。

なぜなら資格をとって損はないからです!
勉強する事を損だと思うのであればそれまでですけどメガネの仕事は勉強すればするほど楽になります。販売力もあがります。

知らなかったら提案できなかった事も勉強していれば自信をもって提案できて売上にもつながります。

どんな仕事でも同じです。
仕事は覚えるまでは大変です。

頑張って資格合格に向けて勉強しましょう!

眼鏡技術者の国家検定資格

職業能力開発促進法 第47条第1項の規定に基づき、技能検定職種のひとつとして、令和3年8月13日に(公社)日本眼鏡技術者協会は厚生労働大臣から眼鏡作製職種の指定試験機関となり、試験業務を実施することになりました。

今般導入された「眼鏡作製職種」は、多くの歳月を掛けて誕生した検定制度であり、多様化・高度化する顧客のニーズに伴い、「適切な診断・治療」と「適切な眼鏡作製」の双方の実現に向けて、眼鏡技術者が眼科専門医と連携しつつ、国民により良い眼鏡を提供し、目の健康を守れるよう、眼鏡作製の技能を高めていくことを目的とし、眼科専門医との連携を含め、眼鏡を必要とする顧客が視力補正用眼鏡等を選択し購入する際に、眼鏡店において行われる、視力の測定、レンズ加工、フレームのフィッティング等の業務について検定を実施いたします。

検定試験は、学科試験と実技試験で実施し、両方の試験に合格すると「眼鏡作製技能士」の称号が付与されます。等級は1級、2級の2つからなります。

出典元:公益社団法人日本眼鏡技術者協会

 

眼鏡店勤務の店員さんの中には、働きながら資格取得の勉強をしている人がいました。
それは半商半医といわれるメガネ店の仕事で資格がないのに視力測定を行って度数を決定している事に対して疑問に思っていた人も多いのです。

だからこそ眼鏡技術者協会の認定眼鏡士制度の時に「認定眼鏡士SS級」などの資格を取得していた人がいます。
私も視力測定をしている時に「何か資格をもっているのですか?」など質問を受けた事があります。

資格がなくてお医者さんのような事をしていいの?と思われているお客様も多いという事は知っていました。
だからこそ私も認定眼鏡士SS級の資格を取得したのです。

眼鏡作製技能士について

技能検定「眼鏡作製職種」眼鏡作製技能士とは、眼鏡作製において、お客様に最適な提案・販売・ケアを行う総合エキスパート。国家検定資格になります。
職業能力開発促進法 第47条第1項の規定に基づき、技能検定職種のひとつとして、令和3年8月13日に(公社)日本眼鏡技術者協会は厚生労働大臣から眼鏡作製職種の指定試験機関となり、試験業務を実施することになりました。

出典元:公益社団法人日本眼鏡技術者協会

眼鏡作製技能士1級・眼鏡作製技能士2級

1級

眼鏡市場のトレンドを把握した作製知識・技術だけでなく、コンプライアンス、眼科専門医との連携に関する十分な知識を持ち、他の眼鏡作製従事者の指導や育成も可能な、後進の目標となる眼鏡作製技能士です。

2級

眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけており、顧客のニーズをくみ取った適切な眼鏡の提案・作成が出来る、業界のベースとなる眼鏡作製技能士です。

出典元:公益社団法人日本眼鏡技術者協会

ローシー
眼鏡の仕事を20年近くしている私としては眼鏡の視力測定をする販売員には最低でも2級は取得していて欲しいと思います。

1級【後進の目標となる眼鏡作製技能士】

  • 眼鏡市場のトレンドを把握し、顧客の眼鏡に関する潜在的なニーズをくみ取り、最新の技術で製造されたレンズ、フレームを活用し、顧客に最適な眼鏡の提案ができる。
  • 眼鏡作製に必要な詳細な知識・技能を身につけているのみならず、それらを体系的に理解しており、他の眼鏡作製従事者の指導や育成を実施することが可能である。
  • 眼鏡作製知識・技術だけでなく、コンプライアンス、眼科専門医との連携に関する十分な知識を持ち、総合的なマネージメント能力を持つ。

2級【業界のベースとなる眼鏡作製技能士】

  • 顧客の眼鏡に関するニーズをくみ取り、販売されているレンズ、フレームを活用し、適切な眼鏡の提案ができる。
  • 眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけており、顧客のニーズに応じた眼鏡を作製する事が出来る。

出典元:公益社団法人日本眼鏡技術者協会

今後の眼鏡業界の行方について?

眼鏡店の営業は資格所持者が在籍する事が必須条件になってくると予想します。

現状の眼鏡店は無資格の販売員が視力測定をして度数を決定しています。

資格の存在価値は「もっていればいいね!」という状態です。

「資格をもっていなければ視力測定はできません」とならないかぎり検定試験の勉強をする人は少ないと予想されます。

国家資格を取得するのはそんな簡単な事ではないのです。

一生懸命に頑張って勉強して合格した結果、「よかったね」では誰もやらないのです。

有資格者が在籍しなければメガネ店を営業してはいけない、または視力測定をしてはいけない状態にならないかぎり眼鏡作製技能士を受検する人は少ないでしょう。

という事は近い将来、

有資格者がいなければ「メガネ店が営業できない」または「視力測定をしてはいけない」という状態になる可能性があります。

これはドラッグストアに薬剤師がいないと薬が販売できない時と同じで、登録販売者がいれば第2類医薬品まで販売していい、となってからは薬剤師がいないドラッグストアも増えたという状況です。

そもそも目を無資格者が測定する事自体、あまりいい事だとは思いませんし眼科の医師が反対する気持ちもよくわかります。

メガネの仕事を初めて1週間の販売員が視力測定をしているメガネ店もあるのです。

眼鏡の仕事はそんなに簡単な仕事ではないのです!

自分は1週間で視力測定ができるようになった!と過信している人は多いです。

眼鏡の仕事が簡単と思っている眼鏡販売員はそれだけレベルが低いという事です。
レベルが低い人ほど、何が難しいのかわからないのです。

しかし、本来は視力測定を行ったから視力測定ができる人になったとは言えないのです。

要するにレベルが全く違うのです。
検査のスピードが遅いとお客様は疲れます。
そんな疲れた状態で決定した度数と快適な状態で決定した度数が全く同じな訳がないのです。
同じ度数になった場合は「たまたま」です。

説明内容も違えば、知識も違う。

それで「私はできます!」では話にならないのです。

私が知っている眼鏡経験者で視力測定を5年してましたと自信をもって入社してきた人がいました。

しかし実際は「機械で測った数値(オートレフ値)

2つほど下げた度数が遠用度数

3つ下げたら近方重視メガネ

1つ下げたら運転用、、、(/_;)

これで5年間視力測定をしていた、、、しかも店長だった、、、がっくりです(/_;)

こんなレベルの眼鏡店もあるのです。

ちなみに以前の認定眼鏡士の資格を取得しない眼鏡スタッフは「そんな資格はなくても十分できる!」とよく言い訳をしている人が多かったです。

私が新人の頃に偉そうにしていた先輩社員の言っていた知識も実際はぜんぜん違っている事が多かったです。
今になって文句の1つでも言いたい気分になります。

15年やってても間違った知識で自信をつけている人が多いという事です。

本当にレベルが高いメガネ販売スタッフであれば第一にお客様の事を考えます。

お客様が安心して眼鏡を購入できる為に少しの努力も惜しまないのです。

お客様が資格を持っていたら安心するのであればお客様の為に資格を取得するのです。
それがお客様の事を本当に考えた姿勢です。

それをおろそかにするスタッフさんは「口だけ」という事にもつながります。

違うのであればなぜ資格があれば安心するというお客様の声を無視して勉強を怠るのでしょうか?

資格がなくてもできるというのは単純に法にふれないだけで最高のおもてなしをする姿勢ではないととられても仕方ないのではにでしょうか?少し辛口ですみません。

お客様の事を第一に考えるのであれば今回の国家資格は取った方がいいと思います。
生活の為にも、自分自身の知識・技術の裏付けの為にも頑張って資格を取った方がいいと思います。
※あくまでも個人的な見解です。

眼科専門医からは「眼鏡店で視力を矯正できれば眼科を受診する人が減り、緑内障や糖尿病網膜症の初期の発見ができなくなる危険性がある」と言われています。

しかし、それ以前にやはり視力測定をしていい販売員に線引きが必要だと思います。

それが眼鏡作製技能士という国家資格になってくるのです。
1級とは言わないまでも最低2級を取得している販売員のみ眼鏡の視力測定を認められる状態にしないといけないのではないかと個人的には思ってしまいます。

以前の認定眼鏡士とは違い今回新設された眼鏡作製技能士には「眼科医との連携」が規定に入っていす。

※以前までの業界内の認定資格であった「認定眼鏡士」には「眼科医との連携」は含まれていませんでした。

 厚生労働省は、このたび、「職業能力開発促進法施行規則」および「職業能力開発促進法第47条第1項に規定する指定試験機関の指定に関する省令」の一部を改正し、「技能検定」の職種に「眼鏡作製職種」を新設しました。また、これに伴い、試験業務を行う指定試験機関として、「公益社団法人日本眼鏡技術者協会」を指定しましたので、公表します。

技能検定「眼鏡作製職種」の新設は、多様化・高度化する顧客のニーズに伴い、「適切な診断・治療」と「適切な眼鏡作製」の双方の実現に向けて、眼鏡技術者が眼科専門医と連携しつつ、国民により良い眼鏡を提供し、目の健康を守れるよう、眼鏡作製の技能を高めていくことを目的としています。

出典元:厚生労働省ホームページ 報道・広報 報道発表資料

 

まとめ

メガネの国家資格ができました。

「眼鏡作製技能士1級」「眼鏡作製技能士2級」です。

数年後には有資格者が在籍していないメガネ店は少数になっていくと予想されます。

眼鏡店勤務のスタッフさんは今からでも資格取得に向けて勉強される事をお勧めいたします。

もしかしたら資格を持っていないと視力測定度数あわせができない時代がくるかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
何かの参考にしていただければ幸いです。

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