メガネの度数はメガネ店で測ろう!眼科でメガネ処方はデメリットが多い

こんにちは!認定眼鏡士ローシーです!

メガネの度数を眼科で測るかメガネ店で測るかという話は何度かしてきました。

実際、眼科で検査をしていると、よく患者様からも聞かれます。

「メガネの度数はどこで合わせたらいいの?」という声に対して

今回は非常に重要な事をお伝えいたします!

良いメガネの条件5つ!

メガネは病院、眼科で度数を合わせるものと思っている人が多いのが現状です。

実際は?

メガネの度数は眼科でもメガネ店でもどちらでも合わせる事ができます。

しかし心配に思う人ほど眼科でメガネの度数を合わせようとします。

理由は病院だから、またはお医者さんだから安心できるという事です。

安心を得たいという理由であれば眼科でもいいと思います。

人が何によって安心を得る事ができるかはそれぞれですから否定はできません。

ここでは良いメガネの条件を説明いたします。

良いメガネの条件5つ
①度数

②レンズ

③フレーム

④フィッティング

⑤アフターサービス

①度数

メガネを作る時に一番心配になるのが度数ではないでしょうか?実際、度数は物凄く重要です。
この時に勘違いしがちなのは「よく見える」イコール「良い度数」と思っている人が多いという事です。
遠くが見えにくいと、メガネが合わなくなったから度数を上げなければと思いがちです。
それで多くの人はメガネ店や眼科に行って、メガネが合っていない気がするから測って欲しいというと必ずと言っていいほどメガネの度数が変わって新しいメガネを購入する事になります。

ここで知っておいていただきたいのは「度数を変えればすべてが良くなる訳ではない」という事です。

これは度数の考え方で一番重要かもしれませんね!

しかしメガネ店はメガネを売る商売をしているので、現状の度数以外のものを提案してきます。
そして現状困っていた事が解消されるので購入する事になるのです。

現状困っている事が解消されても、今度は現状困ってなかった事が困る事になるのですが、人の心理として現状困っている事が解消される事の喜びの方を強く感じてしまう人が多いのです。

メガネは近視や遠視を治す用具ではないのです。近視や遠視を補うアイテムなんです。
だからピントが合うところを遠くへもっていくと近くにピントが合わせにくくなるのです。
その逆でピントが合うところを近くにもってくると遠くにピントがあいにくくなるのです。

②レンズ

レンズは度数によって適したものがあります。高いから良いレンズとは限らないという事を知っておいてください。
高いレンズを使えば何かしら良いのだろうと思ってしまい、せっかくなら良いものを使いたいと思って高いレンズを選ぶ人も多いのです。

高くても無駄に高いだけ、または対して変わらないという事も多々あるので大きく損をしている人が非常に多いです。

私の働いている眼科にも併設のメガネ店があります。患者様は併設のメガネ店だから安心と言いながら高価なメガネを買っている人も多いのが現状です。

まったく同じものが他のメガネ店では1万円以上お安く売っているというのに眼科の併設だから間違いないという安心を得る為に高額なお金を支払って購入している人をよく見かけます。

正直、なんの根拠もない安心を得ている状態です。眼科と同じビルに入っているメガネ店だから間違いない、と思うのはなんでなんでしょうね、、、、検査員が眼科の先生から何かを習うことはゼロに近いですし、逆にメガネの情報をメガネ店の店員から眼科の先生が教えてもらっているという事実を知らずに安心だけ得ている人が多いのです。
しかし、この安心感は医者でしか与えられない事も否定できないのです。

検査員が検査をして先生が処方箋の紙に記入しているだけなんですが、医者が確認をした度数だから安心という心理のなるのです。

実際はメガネの度数は自分で測らないと分かりえない事も多いので、度数を実際に測っていない眼科医はデータでのみ判断して問題ないと言っている事が多いのです。

人間の目は調節をします。近視も遠視も正視もすべて調節してデータをずらしてしまうのです。その為、検査員の経験値やレベルに大きな違いが出てくる場合があります。子供の目を測るのが難しいのは調節力が強いという事も大きな理由です。

実際検査をしている私としては人が出した度数を鵜呑みにする事はありません。どんな測り方をしたのかなど追求する事が多々あるので人が測った度数と参考値(オートレフ値)を参考にして考える事はできても本当にあっているのかは信じがたいものがあります。

③フレーム

度数をレンズに対して選ばれたフレームが適した形であるのかが重要ポイントです。
度数はあっていても、そのフレームで作ると台無しですって状態の患者様をよく見ます。ほぼ毎日見ます。これはフレームの提案力が低い店員さんが販売するとよくある事でフレームが大きすぎたり、フレームのカーブが強すぎたり、またフレームのサイズがお顔のサイズと全く合っていない事が多いのです。眼科で視力を合わせるスタッフが患者様がどのフレームをどんな掛け方で使用するのか見てもいないのに、それに合わせて度数を考慮して作れるはずがないのです。先にフレームを選んでこられても同じです。

出来上がったメガネのフィッティングを医師が調整(フィッティング)している所を私は一度も見た事がありません

10年以上眼科に勤務していて医師が自分の出した処方箋で作られたメガネのフィッティングをしているところを一度も見た事がありません

購入してこられたメガネの度数を確認する事があっても掛かり具合を入念に確認して調整する医師を見た事がないのです。いないとはいいませんが医師でメガネのフィッティングまで確認する人は少ないです。実際医師にメガネの掛かり具合を治してもらった事がある人は非常に少ないと思います。処方箋は書くのになぜ出来上がりを確認するという行為をしないのか不思議ですね

掛かり具合が合っていない事を医師に伝えるとメガネ店を案内されます。

④フィッティング

フィッティングとは出来上がったメガネをお顔に合わせる作業です。

フィッティングはメガネの命ともいわれるくらい重要な作業です

特に遠近両用などのレンズを使用しているメガネはフィッティング次第で大きく見え方が変わります。このフィッティング作業も眼科とメガネ店とでは雲泥の差があると言えます。
私が知っている眼科の検査を担当している人でメガネに詳しい人はほとんどいませんでした。看護師さんも視能訓練士さんもフィッティングを知らない人ばかりで、知らない人が知らない人に教えている不思議な光景を見る事が多いです。
フィッティングをおろそかにする眼科や眼鏡店でメガネをつくるのはお勧めいたしません。

⑤アフターサービス

アフターサービスはメガネを作るにあたって非常に重要な事です。メガネの度数はこれが100%いい度数といえる事は少ないです。ベストではなくベターといったところです。その為、度数の保証がないともしかしたら生活にあってない度数でメガネが出来上がる事もあるのです。そういった時は無償でレンズを交換してもらえるお店がいいのは当然ですね。
フィッティングを100点で合わせたとしても使用しているうちに変形して再度フィッティングが必要になる事が多々あります。そこで何度でも気兼ねなくアフターサービスが受けられるお店がいいですね。親切なお店では1カ月点検、3カ月点検、半年点検など点検日を記入してくれるお店もあります。
来てくださいと言っているお店には何度でも足を運びやすいです。

さて、上記の5つの条件を満たす事ができるのは眼科でしょうか?メガネ店でしょうか?
普通に考えるとメガネ店ですね。眼科では1つも条件を満たす事ができないのです。
メガネ店レベルで機材や工具を揃えている眼科も探せばあるとは思いますが、かなり少ないと思います。眼科はメガネを作る事だけが専門ではないからです。
目が充血したり、目ヤニがでたり、かゆみ、眼病などメガネ以外で訪れる患者様の方が多いのです。

メガネ店にはメガネを作る人、またはメガネ関連の商品を求める人が行くところですのでメガネについては眼科より詳しいのです。

ここで重要な事は、メガネ店で視力の矯正ができて良く見えるようになったからといって目に病気が潜んでいないかはわからないのです。見えるから病気ではないと勘違いして病気を発見する機会がなくならないように定期検診は必要です。

視力1.2見えるから目に病気がないと思い込み、眼科に行かないという事のないように気をつけましょう!発見した時にはかなり病気が進行していたという事にならないようにするためには定期的に眼科検診はうけるのがよいです。

まとめ

メガネの事はメガネ店に相談しましょう!
目の病気の事は眼科の先生に診てもらいましょう!

メガネ店と眼科、どちらも重要な役割があります。

メガネ店は日本眼鏡技術者協会認定眼鏡士が在籍しているお店を選ぶのもよい目安になると思います。

メガネ店で目にあったメガネが作れても、定期的に眼科を受診する事をお勧めいたします
病的な近視や遠視で色んな眼病と隣り合わせの人もいるからです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
メガネを購入する時に参考にしていただけると幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。