こんにちは、1級眼鏡作製技能士のローシーです!
そろそろ遠近両用メガネにしようか考え中の人は必見です!
遠近両用メガネの見え方が合わないという声、使いにくいという声など遠近両用メガネのマイナス評価の声がたくさんある原因について解説いたします!
40歳以上の人はメガネを買う前に読んでいただけると幸いです。
※メガネ販売経験者以外の人が分かりやすい表現になるように説明しますので多少は極端な言い回しになっています。ご了承くださいませ!
遠近両用メガネは何がいいの?
遠近両用メガネは常用メガネと老眼鏡の機能をあわせもつメガネです。
きちんと理解して使えば非常に便利なメガネです!
しかし遠近両用メガネは便利でないとあまり意味がないメガネです!
遠近両用メガネは遠用メガネをベースにしたメガネです。
これをしっかり理解した上で使用しましょう!
極端な説明にはなりますが、レンズの下の方にいくにつれて近視のメガネであれば度数が弱くなっています。
遠視であれば度数が強くなっています。
近視の人で加入度数(ADD)が+1.50であれば、下にいくにつれて度数が6段階弱くなっています。
一枚のレンズの中で度数を変化させる累進レンズが現在は主流になっています。
※境目がないレンズの為、周りからの見た目は普通のメガネと大差はありません。
2⃣気持ち悪くなる
3⃣あまり近くも見えない
1⃣歪んで見えにくい
遠近両用メガネはレンズの上半分が遠用度数で下半分は近用度数というイメージの人が多いようです。
しかし現在主流になっている遠近両用メガネは違います。
下にいくにつれて徐々に度数が変化していく設計になっています。(累進レンズ)
遠近両用メガネの作製、購入に失敗した人がよく言われるのが「歪んで見えにくい」という声です。
遠近両用メガネは通常のメガネと比べると歪む部分が多いメガネです。
しかし、販売担当者によって雲泥の差がでるメガネです。
②フレーム選定
③レンズ選定
④フィッティング
⑤使い方の説明力
①度数設定
遠近両用メガネの度数は検査に長けている人と検査に慣れていない人の度数設定に大きく経験の差が出てきます。
遠用度数と加入度数の組み合わせの考え方が大きく違います。
ベテランスタッフの度数設定はレンズメーカーが作ったレンズ設計を活かしてさらに最適なメガネを作製する為の度数を考えます。
いかに歪みを感じにくくするかなど度数設定の力の見せどころでもあります。
見えるメガネも良いですが、良く見えてさらに装用感も良いメガネは非常に使いやすいメガネといえます。
②フレーム選定
遠近両用メガネを作る場合、フレームは向き不向きがあります。
ベテランスタッフのフレーム提案にはフィッティングを想定したフレームを選びます。
加工ができるスタッフとできないスタッフでも大きな差ができてきます。
セルフレームなどレンズの角度を調整できないフレームを選ばれた場合に不向きである事を説明した上で選ばせてくれます。
お客様自身が好んで選んだんだから、選んだフレームで遠近両用メガネを作ります!では良い遠近両用メガネはなかなかできません。
フレーム枠の縦幅が3センチ以上あればできます!では「ただできるだけ」です。
そんな事をしていたら、いわゆる歪みが多い、気持ちが悪くなるメガネが出来上がります!
③レンズ選定
価格が高いレンズだから安心ではありません。たしかに高価な遠近両用レンズは歪みが少ない設計になっていたり、細かいデータをいれた発注ができるものがあります。
しかし、安価なレンズでも度数の合わせ方次第で歪みも少なくできますし、快適で便利な遠近両用メガネを作る事は可能です。
見え方の基本はレンズに頼るのではなく度数設定の技術に頼る事です。
④フィッティング
遠近両用メガネはメガネの中でも特にフィッティングを重要とするメガネです。
フィッティングがあっていなければ度数があっていても使いにくいメガネになってしまいます。
そしてOCD(PD)やアイポイントがうまく設定できていなければ最悪です。
いくら高価なレンズで作っても、そのレンズの機能は半減してしまいます。
何のために高いお金を出しているのかわからなくなります。
⑤使い方の説明力
遠近両用メガネは使い方のコツが分からないうちは非常に使いにくいメガネです。
ご高齢者の人の中には最後まであまり理解できずに使っている人もいます。
この使い方のコツはなるべき若いうちから遠近両用メガネを使用する、という事につながります。
2⃣気持ち悪くなる
前にも説明しましたがフィッティングやアイポイントがあっていなければ本来見なければいけない度数のところを視線が通らないのです。
見えにくい度数の部分や歪みが多い部分でいつも見ていると、それは気持ち悪くなるでしょう!という事です。
3⃣あまり近くも見えない
そもそもの度数があっていない場合もありますが、アイポイントの設定が下手な人が作るとかなり見えにくい、または使いにくい遠近両用メガネになります。
慣れないスタッフさんはほとんどの事をお客様にメガネの使い方になれてもらう方向性で販売します。
それに対してベテランスタッフの方は使い方がなかなかわからない人でも使いやすい状態をイメージして作成します。
この差はかなり大きいです。
正直な話、メーカーさんが説明しているアイポイントは姿勢を正した状態でしか機能しません。
そして完璧にアイポイントをとって、完璧に度数を設定して、完璧にメガネを作り上げて初めて機能します。
またアゴを引いた状態で運転している人がどれくらいいるのでしょうか?
左右対称のお顔の持ち主はどれくらいいるのでしょうか?
メーカーさんが期待する度数設定ができている1年目2年目の検査員がどれくらいいるのでしょうか?
細かいデータを入力して初めて価値をなす高価なレンズを「おまかせ発注」で注文しているお店がほとんどです。
高価なレンズであるにもかかわらず「おまかせ発注」という方法を用意しているメーカーさんにも疑問を感じてならないのが本音です。
まとめ
遠近両用メガネを買う時は高価なレンズで作る事よりも1級眼鏡作製技能士のようなベテランスタッフさんの技術に頼る事をおススメいたします。
従来からあった遠近両用メガネのレンズは新しいものが出て安価になっているレンズも多くあります。
決して悪いレンズではないのです。ベテラン検査員に最適な度数と最適なフレーム、アイポイントをしっかり測ってもらうだけで安価でも良い遠近両用メガネを購入する事が可能です。
まずは1級眼鏡作製技能士のいるメガネ店を探しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。