眼鏡作製技能士がいるお店といないお店の違いは?【メガネ店を選びの参考】

眼鏡作製技能士バッチ

令和4年からメガネの国家資格が誕生しました!

今まで無資格でメガネの検査をしているお店が多くお客様が不安の声も多い状態だったメガネ業界に国家資格が誕生したのです!

眼鏡業界に国家資格「眼鏡作製技能士」が誕生して2年目になります。

眼鏡作製技能士がいるお店といないお店の違いは何なのでしょうか?

実際に1級眼鏡作製技能士を取得している私ローシーが分かりやすく資格の重要性も含めて解説いたします。

ローシー
メガネを購入する時の参考にしていただけると幸いです!

メガネを作る時は眼科で度数を測るのでは?

メガネを初めて作る人は知らない人も多い事ですが、メガネはフレームを選んで度数を測って、選んだフレームにレンズを入れて完成です。
既成老眼鏡のように同じフレームで+1.00や+1.50、+2.50など初めから度数が入っている物を購入すると思っている人もいます。
郵便局などで見かける近くをみるメガネと同じ感覚ですね。

実際、私もメガネの仕事をはじめる前は同じように思っていた一人です。

メガネ店に勤務して初めて知りました。

メガネ店で勤務するにあたって必要な知識と技術は大きく分けて5つあります。

メガネ店のスタッフさんに必要な知識と技術
①商品知識
②メガネの度数を決める【視力測定】
③メガネ加工技術
④フィッティング技術
⑤メガネの修理の技術

①商品知識

メガネ店の商品は基本はメガネ一式の知識とコンタクレンズのケア用品知識です。

ローシー
フレーム、レンズ、メガネやコンタクト備品の知識です。

新人でメガネ店勤務が初めての場合、フレーム選びの接客とレンズ選定の販売が主な仕事になります。
視力測定やメガネ加工の仕事はすぐにはできません。
ひたすら販売のみといった仕事をするお店が多いです。
お客様に似合ったフレームを選ぶのがお仕事です!

②メガネの度数を決める【視力測定】

本来、メガネ度数を決める視力検査は1週間の研修ではできるようになりません。
自分は1週間の研修で視力検査をやっていたよ!という人はいると思いますが「やっていただけ」です!
出来ていたと思うのであればそれは今現在でもレベルが低い店員さんだと思って間違いないでしょう!

視力は近視の人であればマイナス度数を少しでもいれると裸眼よりは視力が上がります。目に病気がない限りは度数を入れると視力は上がります。

遠くが良く見えるメガネが良いメガネではないという事を知っておいてください!

見えるから度数が合っているとはかぎりません。

しかし何回も何回も視力検査をして色んなお客様の度数を決定しているといつの間にか自分は検査が上手い、みんなを満足させていると勘違いする人が多いのです。

再検査にならない、イコール検査が上手いではないのです。

お客様が度数に対して何もいわないから自分が決定した度数は合っていると思ってしまっている人が多いのが現状です。

度数は過矯正でもよく見えます。ちょっとした過矯正が一番遠くが良く見えますし、近くも30歳以下の人でしたら見えます。多少、度数が強すぎても気づかないで使用している人はたくさんいます。

ローシー
技術者とそうでない人の大きな違いは度数に対しての説明と提案の力です!
形だけで仕事をしている人は年齢や使用目的に対して固定的な度数の提案しかしない人も多いので要注意です!

運転があるから強めの度数、40歳以上の人には遠近両用メガネ、もしくは中近両用、
というように固定的な提案しかしない売るだけの店員さんがいますので注意しましょう!

③メガネ加工技術

メガネの加工は一昔前と比べると雲泥の差があるくらい簡単にはなりました。
メガネフレームのレンズの形をトレーサーという機会が加工機に読み込んでその形通りに丸いレンズを削ります。
昔はフレームの形に型板を削りながら合わせて、その型板と同じ形に加工機が削りあがるという状態でした。
この型板の作製技術に結構な違いがありました。
上手な加工者と下手な加工者のメガネの出来上がりは雲泥の差がつく場合もありました。

今でも加工の上手、下手は出来上がりに差がでる事はあります。

強制加工が上手か下手かで大きく出来上がりが違ってくる場合があります。
度数が強かったり、プラスレンズ(凸レンズ)は結構ちがいがあります。

下手な人の凸レンズの加工はすぐレンズが外れるという場合があります。

ローシー
簡潔に言うと、技術者ほどメガネの出来上がりはきれいに出来上がります。
技術者でない人がつくると不格好なメガネが出来上がる事が多いです!

④フィッティング技術

フィッティング技術はおもしろいほど違いがあります!技術者とそうでない店員さんのフィッティングの完成度レベルは雲泥の差があります

雲泥の差があっても度数によってはそれほど影響がない場合もありますが、逆にフィッティングのせいで使えないメガネになる事も多々あるのです。

ローシー
お受け取りは特に技術者に担当してもらう事をお勧めいたします!

⑤メガネの修理の技術

購入したメガネを踏みつけたて壊れてしまった場合や、掛かり具合が悪くすぐにメガネがズレ落ちてくるなどの場合は技術者であればあっという間に元通りにしてくれる事も多いです。

大きく変形した場合、なるべく安全に元に戻してくれる事も多いです。
無資格で勤務歴が長いメガネ経験者も上手な人はいます。
しかし、すべてにおいて安心とは言えません。
せめて2級眼鏡作製技能士の資格をもっているとレベルは予想できますが、単に勤務歴が長いだけでは不安はぬぐえません。上手なのかもしれませんし、下手かもしれません。
またある部分だけはベテランレベルであるかもしれませんが、ある部分ではド素人レベルという事もあります。

ローシー
メガネの仕事は技術に助けられる事って多いです!

眼鏡作製技能士の資格の重要性

結論からいいますと眼鏡作製技能士の資格は重要性が高い資格です。
その証拠に各メガネ店が今になって慌てて資格取得に対して積極的になっているのが現状です。

メガネに限らず、その仕事に対して能力が高い人に担当してもらう事をお客様は望みます。
当たり前の事ですね。
それが目の健康に関わるメガネであればなおさらベテランスタッフに担当してもらいたいですね!

結局は技術者のレベルの目安がないから不安でしかないのです。
目安は国家資格を持っているかどうかです。

資格をもっていない店員さんは自分勝手に思い込んでいる間違った知識も多いのです。

実際、私も新人の時に習った先輩の間違った知識を植え付けられていた時期があります。
先輩が自信をもって言うから、それが正しいと思ってしまうのです。

間違った知識をまた自分の後輩にも教えてしまうのです。
非常に危険ですね!

ローシー
この状態を良しとしない人は資格を取るという行動をとります。至極あたりまえの行動ですね!

お客様の信頼を得るのもありますが、間違った知識で仕事をしたくないのが一番です。

資格を取る為には大変な勉強が必要です。丸暗記でテストだけ合格すればいいという考えの人もいるとは思いますが、多くの人は本当の知識と技術を身につけたいから資格取得の勉強をします

認定眼鏡士制度は10年以上前からあります。難しい勉強と技術を身につけないと取得はできません。
しかし難しいからやらないという姿勢であればメガネの仕事をするべきではないのでは?と私は思ってしまいます。
メガネフレーム選びの接客のみで、技術部分は技術者に引き継ぐのであればいい資格は取らなくていいとも思います。

まとめ

眼鏡作製技能士の資格は非常に重要な資格です

取得している事でメガネの技術や知識のレベルの予測ができますし、その人の仕事に対する姿勢も予想ができます。

メガネの専門店で働きながら資格をもっていない時点で不思議ですね。

なぜ取らないのか疑問でしかありません

資格をとって悪い事はありません。いい事しかありません。

あえて資格を取るデメリットを上がるとすれば、勉強と視力測定やメガネ加工、フィッティングの技術練習が大変です。

ローシー
大変が理由で資格を取らなくていいのでしょうか?

良い訳ないですね!

メガネ店選びや担当者選びの参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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