遠近両用メガネは眼科の処方箋でつくらない方がいい3つの理由!

遠近両用メガネ 処方箋

こんにちは、眼鏡作製技能士のローシーです!

これから遠近両用メガネを作る予定の人は必見です!

ローシー
度数を眼科で測るかメガネ店で測るか迷っている人は1度読んで参考にしていただけると幸いです。

メガネの度数はどこで決める?

メガネを作る時、度数はどこで測るか知っていますか?

メガネ店でも眼科でもどちらでも測れます。

ローシー
どちらがいいのでしょうか?

答えはメガネ店です!

メガネ店はメガネに詳しい、眼科は眼病に詳しいという考え方です。

検査の方法は眼科もメガネ店もほとんど変わりません。

使っている機械の精度も大差はありません。

特徴としては眼科はよく見えるメガネ、メガネ店は使いやすいメガネが出来上がる傾向が強いです。

度数の特徴
●眼科はよく見えるメガネ

●メガネ店は使いやすいメガネ

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眼科はよく見えるメガネ

眼科は屈折異常を矯正する手段として度数があります。よく見えるけど生活にあっているかどうかは別です。
もちろん眼科でも生活に合った度数の提案もありますが、検査時にメガネのフレームやレンズの種類がわからない為、つかいにくいメガネになる事も多々あるのが現状です。
よく見えても思ったより装用感が悪い、または近くが強く感じるなど検査時にはわからなかった事が生じます。

メガネ店は使いやすいメガネ

お客様の希望する見え方に合わせながら、使用目的によって使いやすい度数を探していきます。
極端に言えば、お客様が両目で0.3しか見えないくていいという希望があればお客様の希望に合わせます。お客様が希望する見え方に対してのメリットとデメリットを説明し、お客様の考えが変われば再度希望を聴きながら生活に合った度数を決定していきます。
眼科と違って検査時にメガネのフレームやレンズの種類も知る事ができるので、フレームに合わせた度数やレンズに合わせた度数を微調整しながら度数を決定します。

遠近両用メガネを眼科の処方箋でつくらない方がいい3つの理由!

遠近両用メガネを作る時の度数を眼科の処方箋でつくらない方がいい理由が大きくわけて3つあります。

最近の遠近両用メガネは一昔前と違ってレンズに遠と近の境目がありません。
一昔前はバイフォーカルレンズといって近くを見る度数が入っている部分が一目でわかるような状態になっています。下方部分に窓があるような感じです。

境目がないタイプをマルチフォーカルといいます。最近はほとんどがマルチフォーカルタイプのレンズをつかっています。

処方箋でつくらない方がいい3つの理由
①処方箋には遠近両用メガネに必要な重要なデータが記載されていない

②フレームやレンズが分かっていない状態で度数だけあわせても最低なメガネにはならない

③検査したスタッフがメガネの出来上がるまで付き添えない

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①処方箋には遠近両用メガネに必要な重要なデータが記載されていない

現在主流の遠近両用メガネのレンズはマルチフォーカルタイプです。マルチフォーカルタイプは累進帯という度数が変化する部分の数値が数通りあります。
例)累進帯9mm、12mm、14mm、15mm、16mm etc

累進帯の長さはメーカーによっても違います。

検査時には15mmの累進帯レンズで度数をあわせておいて、購入したレンズは9mmでした、、、見え方が同じ感覚になる訳がないのです。

メガネ店ではお客様が選んだフレームに処方箋の度数を入れるだけです。
小さいフレームを選ばれると累進帯9mmになったり、大き目のフレームを選ばれると累進帯16mmになったりします。

検査の時は見えたのに実際に作ったメガネでは見えない、、、気持ち悪い、、、など検査時の見え方とは掛け離れた見え方になる事が多々あるのです。

処方箋に累進帯の指示かしてある事はほとんどありません。

メガネのプロからすると疑問でしかありません。

ローシー
せめて累進帯の数値まで記載されるべきではないかと思いますね。

②フレームやレンズが分かっていない状態で度数だけあわせても最低なメガネにはならない

フレームやレンズが分かった時点で、度数の微調整は必要になってきます。
度数に合わせたフレームやレンズを選んでくれるお客様は意外と少ないです。
フレームは似合ったデザインを重視される事が多く、度数は眼科が決めたものだから、と仕方なく選ばれたフレームで作るメガネ店は多いです。売り逃しを防ぐためにもお客様が希望したフレームで作る場合が多いのです。

③検査したスタッフがメガネの出来上がるまで付き添えない

眼科では自分が合わせた度数でメガネを作るという事までは分かりますが、どこのメガネ店で作るのか、どんなフレームで作るのか、またどんなレンズでつくるのかまでは分かりません。
また、メガネを作る為だけに眼科に行った人は、メガネを作った後に再度眼科には行かない人も多いのが現状です。
度数は自分が測ったのに、その後の行方がわからないという不安な状態でしかないのです。

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まとめ

処方箋で遠近両用メガネをつくらない方がいい理由は必要なデータ数値が記載されていないので、検査の時と見え方が違う場合が多いという事です。

せめて「累進帯」の数値は必要です。

度数が遠近で記入されているにも関わらず、遠近を別々に作ってもいいようになっている場合もあります。

遠近両用メガネでの最適な度数と、遠用近用が別々の場合の最適な度数は基本的に違います。
遠近両用メガネの場合は装用感、歪みをおさえる為に近くの見え方を少し弱くしてある場合もあります。

眼科は基本的には眼病の検査で受診し、メガネの度数はメガネ店で測る事の方がいい場合が多いです。

参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。