【フレームを選ぶ時の注意点】かけ心地がいいだけではダメ!

以前、メガネの良し悪しを判断する時のポイントで「メガネ一式の金額の内訳が重要」と言いましたが、

フレームの金額が1万円のものと2万円のものではどっちがいいもの?

と聞かれると単純に2万円がいい、とは限らないのがメガネです!

フレームを選ぶ時、「1万円のフレーム」と「2万円のフレーム」どう違うのかわからない、、、

という人は非常に多いです。

しかも見た目ではわからないものが多いのです。

メガネ店で10年以上勤務するといろんなフレームをみます。

中には専門家が見ても値段が違う理由がわからないフレームもあります。

ここでも金額の内訳が重要となってきます。

フレームの金額の内訳とは?

今回は、同じように見えるフレームの価格がなぜ1万も2万も違うのか?値段の違いについて

解説していきます。

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フレームの金額の内訳とは素材やブランド名に有り!

見た目は同じでも金額が全然違う!というフレームを見たことがありませんか?

実はほとんど同じデザインでも価格が全然違うものがあります!

それは大きく分けると2つです。

①素材の違い

②有名ブランドと無名ブランド

素材によって値段が違うもの、有名ブランドだから素材は悪いけど単純に高いものがあります。

まずは素材について説明します。

【合金

特徴は重い、錆びやすい、弾力性もあまりない。基本的に昔からある素材です。お値段も安いです。

全く同じデザインで合金のものとチタン製品があって値段の差がある場合があります。

【形状記憶合金】

弾力性に優れた合金です。弾力性がある反面、メッキがもろいというデメリットがあります。

弾力があるぶん、メッキに目に見えない亀裂が入ります。そこから汗や水分が入りサビの原因にもなります。

また、温度差がある場所では弾力性が保てなかったりします。

【チタン】

軽い、塩分に対して錆びにくいため汗に強い、金属アレルギーを起こしにくいという特徴があります。

チタンの中にはベータチタンという弾力性にも優れたチタンがあります。

【超弾性樹脂】

最大の特徴は弾力性です。温度変化でも破損をしにくく経年変化も少ないという利点があります。

【ゴムメタル】

軽量ながらゴムのような弾力性と強度を併せ持つ金属です。人体への影響が少ない金属とチタンの合金のため金属アレルギーが起こりにくい。
子供用のメガネに使われている事があります。

【ステンレス】

耐食性に優れた金属です。ステイン(汚れ)レス(ない)が語源です。

【14金】

弾力性がある、軽い、金属アレルギーが起こりにくい、錆びにくいという特徴があります。

18金素材と同じく壊れた場合でも修理が可能なものが多い。

【18金】

弾力性がある、軽い、金属アレルギーが起こりにくい、錆びにくいという特徴があります。

純金がK24と表し、K18は重量比で全体の18/24の金を使用した合金です。

14金素材と同じく壊れた場合でも修理が可能なものが多い。

24金でないかぎり錆びる可能性はあります。

K18と表記してあります。

 

有名ブランドと無名ブランド

値段の差がブランド力というそれだけの理由の場合もよくあります。

ほとんど同じ形のフレームで安い無名ブランドの方が素材がよく掛け心地がいい場合もあるので、選ぶポイントが掛け心地重視の場合はブランド名で選ぶより素材で選ぶ事をお勧めします。

デザインがほとんど同じというフレームも結構あるのでブランド名を気にされない方は素材重視で選ばれる事をお勧めします。

かけ心地がいいだけじゃダメ!(まとめ)

フレームは掛け心地で選ぶ事は重要な事です

しかし掛け心地がいいメリットの反面、メッキが弱かったり金属アレルギーを起こしやすかったり、というフレームも多いのです。

ポイントは素材です!

メガネが長持ちする秘訣にもつながります。

フレームの金額がデザイン、ブランドにかかっているのか、素材にかかっているのかを見極めながら選ぶと低コストで長持ちするメガネが出来上がる可能性も高いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。