コンタクトレンズがずれて困ってる人って多いですよね?
しかも下じゃなく上にずれるってどういう事?!って不快感が続く人も多いはずです。
コンタクトレンズがずれるのには色んな原因がありますが「上にずれる原因」って何でしょうか?
原因はさまざまですが、多い例として「アレルギー性結膜炎」があります。
眼科勤務歴5年の経験からコンタクトレンズのずれる原因について解説いたします。
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コンタクトレンズが上にずれる原因
■アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜の炎症を引き起こす病気です。
「レンズが引き上がってずれる」 「レンズが曇る」「朝、ねばっこい目ヤニが多い」「ごろごろする」という症状があります。
まぶたの裏側にボコボコができて、コンタクトレンズを上に引き上げる原因となります。
■アレルギー性結膜炎の対策として
花粉の多い季節(2月~4月)には、外出時にゴーグルやマスクをつける
(メガネをかけるだけでも目の表面に飛び込んでくる花粉を減らすことができます。)
表面のけば立った衣類は花粉をからませるので避ける!
(なるべく外側がツルツルした衣類を着て外出しましょう)
帰宅時は、衣類や髪の毛をよく払って部屋に入り花粉を部屋に持ち込まない!
外から帰ったら洗顔、うがい、手洗い、鼻をかむ。人工涙液で洗眼を忘れずに行う。
【対処法】
コンタクトレンズが上にずれる原因のアレルギー性結膜炎になった場合は
すぐにソフトコンタクトレンズは中止して眼科を受診しましょう。
眼科専門医のいる眼科を受診しましょう!
治療が必要です。
コンタクトレンズの種類の変更も必要になります。
→コンタクトレンズについたタンパク質などの汚れが原因。
→その汚れでまぶたの裏をこすって炎症が起こり乳頭ができる。
→乳頭からタンパク質(めやに)やいろんな毒性物質が産生されレンズに沈着する。
→それがまたまぶたの裏をこする。
悪循環が起こるのです!!
どうしてもコンタクトレンズをつける場合は毎回新しい1日使い捨てタイプへ変更になる事が多いです。
市販薬の中で唯一のおススメは、防腐剤が入っていない人工涙液です。
目の表面に飛び込んだアレルゲンを洗い流すのにとても便利です。
1日に何回も点眼できるように 防腐剤が入っていないものを選ぶといいです 。
コンタクトレンズがずれる原因(その他)と対処法
■ベースカーブが自分の眼球のカーブに対して大きい
コンタクトレンズには 「BC=ベースカーブ」というレンズの丸みを表す単位があります。
ベースカーブが自分の眼球のカーブに対して緩いとレンズはずれやすくなります。
ベースカーブの数値が大きいほど緩くなり、小さいほど締め付けてずれにくくなります。
ではベースカーブの数値が小さいレンズを選べばレンズはずれなくていいのでは?と思うかもしれませんが単純にそういうわけではありません。
自分の眼球のカーブより小さいベースカーブになるほど丸みがきつくなり、眼球を締め付けてズレにくくなりますが、違和感がでるだけでなく、眼球に張り付いて角膜に傷をつけてしまう恐れもあるからです。
【対処法】
コンタクトレンズは眼科専門医に処方してもらいましょう!
■レンズの裏表を逆に装着している
コンタクトレンズには裏表があります。裏表が逆になっていても装着してしまいます。
【対処法】
裏表の判別がわかりやすいレンズには「123」という印があったり「OK」という印があります。レンズによって違いますので購入する時に店員さんに確認してみましょう。
■ドライアイ
目が乾燥していると、コンタクトレンズが張り付いたり、ずれたりしやすくなります。
【対処法】
コンタクトレンズ用の目薬をさしたり、 意識的にまばたきをするのも効果的です。
まとめ
コンタクトレンズがずれる原因を眼科で診察してもらう事が重要です。
アレルギー性結膜炎、ドライアイ、ベースカーブがあっていない、など眼科専門医の検診をうけることをおススメいたします。
知らない人も多いようですがコンタクトレンズは 高度管理医療機器 です。
2005年4月の薬事法の改正によりコンタクトレンズは透析器、人工骨、人工呼吸器などと同様の高度管理医療機器として、副作用・機能障害を生じた場合の人体へのリスクが高いものと、位置づけられています。
コンタクトレンズの処方は眼科専門医がいる眼科を選ばれる事をおススメします。
(コンタクトレンズの処方を主に行っている眼科には他科の医師が行っている眼科もあります。)
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