【メガネの疑問】格安メガネは本当に悪い?メガネは高い方が安心できる?

格安メガネは大丈夫?

安いメガネは悪いメガネで使うと目が悪くなる?というイメージをもって高価なメガネを買っている人は必見の内容です!

1級眼鏡作製技能士の私ローシーが分かりやすく説明いたします!

ぜひメガネを購入する時に参考にしていただければ幸いです。

こんな人に読んでもらいたい
①これからメガネを購入する人 ②安いメガネに不安がある人 ③高いメガネなら安心と思っている人

格安メガネは大丈夫?

安いメガネは悪いメガネ!と決めつけて無駄に高いメガネを購入している人が非常に多いのが現状です。
現在眼科で勤務していますが何も知らずにただ高いメガネを買っていて「知らなかった」と嘆く人を見る事が多いです。

何とかしてあげたくても中々購入前にアドバイスをする事が出来ないのが現状です。

結論からいうと、良いメガネに値段はそれほど関係ありません。

安くても良いメガネはたくさん存在しますし、高いメガネでも悪いメガネはたくさん存在します。

詳しく知らない状態で高いお金を出せば良いメガネが手に入る、と考える人は少なくありません。

しかし、それは大きな間違いです!

最近、Youtubeでもメガネの事を動画にしている人がいます。
「度数が弱ければ格安メガネでも十分」でしが、「度数が強ければ高いレンズになる」、と説明している記事や動画を見る事がありますが、そうではありません。

有名メーカーのレンズで超薄型レンズでも最薄型レンズでも値段が変わらないメガネ店も増えてきています。強度近視の人でも格安で良いメガネが作れる時代になってきているのです。

誰から買うかが重要とも言えます。気持ちいいお買い物をするには良い販売員に接客をされるといいのですが、メガネという商品は感じがいい接客をうければ良い買い物という訳にはいきません。

メガネという商品には医学が入るところがあります。その為、誰でもすぐにベテラン販売員に慣れる訳ではありません。常に勉強が必要なんです。

紫外線の勉強もですが奥の深い商品だといえますね。

メガネは資格がなくても販売ができるのが困ったところです。
なんの資格も持っていない人がメガネの度数を決定しているお店が多いのが現状です。
結構こわいですね、、、よくそんな事ができるなぁと思うのですが、眼科医の方もそれほどメガネには詳しくなかったりします。なぜならメガネは眼科の仕事の中のほんの一部にすぎないのです。メガネばっかりを重点にしてると眼病に対する勉強が減ってしまいます。しかもメガネ店でも度数を決定して販売しているので病院じゃなくてもできるから眼科は眼科でしかできない事を重点に置く事もあると思います。
メガネの新しいレンズが眼科に入荷するという事が日本でどれくらいあるのか、また新しいフレームやサングラスが眼科にどれだけ入荷しているのか結構疑問です。

良いメガネをつくる条件

良いメガネとはどのようなメガネをいうのでしょうか?
これが良いメガネという時にどのような条件で良いメガネと言えるのか?について考えてみましょう!

良いレンズを使えば良いメガネでしょうか?
高いフレームを選べば良いメガネでしょうか?

良いメガネが出来上がる為には色んな事を考える必要があるのです。

良いメガネをつくる為に必要な事
①度数

②フレーム

③レンズ

④フィッティング

⑤視力測定、メガネ加工の両方ができるスタッフさんに対応してもらう

①~⑤を考える必要があります。

①度数

認定眼鏡士SS級以上の資格所持者が視力測定をして度数を合わせるのが望ましい、というのは単純にメガネ店や眼科の勤務歴が長いだけでは良い度数を出せているか分かっていない人が多いのです。

理由は専門的に勉強をしているつもりが全くできていない、独自の考えで度数を決定しているのです。
お客様が不具合をうったえなければ度数あわせは成功!自分は度数あわせが上手と思い込んでる人が結構いるのです。

自分が合わせた度数がその後どのような状態で使用されているのか、どのような不具合がおきているのかお客様がクレームを言わない限り分からないのです。
度数を合わせた本人は悪い度数を出した自覚がないし、自覚しようがないのです。

しかし良くも悪くも目(脳)は使っているメガネの度数に慣れようとします。結果、不自由なく使えるメガネになっている事が多々あるのです。

認定眼鏡士の資格を持っている人であれば生涯教育を定期的に受ける為、様々なデータを得る事ができます。度数合わせの良い例や悪い例なども生涯教育の中で勉強する事が可能です。
仕事上で得るデータの量とは比べものになりません。

あるところではこんな事が起きた、このような対応をしたが駄目だった。またはこのような対応がよかったなど全国各地で起こったマレな事例も知る事ができるのです。

度数は日本眼鏡技術者協会の認定眼鏡士に測ってもらう事をお勧めいたします。

②フレーム

高いから良いフレームとは限らない、と覚えておきましょう!

売るお店の値段は様々です。同じ物がA店では1万円、B店では2万円、C店では5000円という事もありえるのです。

フレームを選ぶ時はなぜその値段なのかを考えましょう!

5000円で買える商品を3万円で買うという事のないようにご自分で見極めるしかないのです。
参考までにポイントをお伝えします。

フレームが高い理由
①素材やつくりが良い
②ブランドが有名
③沢山の利益が上乗せされている

※③の理由で高い場合は最悪ですね(>_<)

③レンズ

単焦点レンズで粗悪なレンズは少ないのが現状です。実際に使ってみて違いが分かる人が何人いるのか知りたいくらいです。有名メーカーのレンズと無名メーカーのレンズもそれほど違いを感じないです。問題は選んだレンズと決まった度数によってお勧めするレンズが若干かわってくるので、その提案力があるスタッフさんに担当してもらうのが一番です。

④フィッティング

メガネの命はフィッティングと言われるくらい重要です。仮にフレームもレンズも度数も良かったとしてもフィッティングが悪ければ台無しという事です。
分かりやすい例としまして近視の度数(マイナス度数)は目から離れると強制力は弱くなります。遠視(プラス度数)は目から離れると矯正力は強くなります。
また目からレンズが離れるほど歪みが大きく感じます。
フレームのツル(テンプル)がコメカミに食い込んでいると頭が痛くなる人もいます。また隙間が大きいとズレてきますし、ズレると見え方や強制力に影響がでます。
フィッティングができる人とフィッティングもどきの人では大きく違ってきます。

⑤視力測定、メガネ加工の両方ができるスタッフさんに対応してもらう

視力測定はできるがメガネ加工は出来ない、という人は決定した度数がどのフレームに不向きかが分かります。デザインがカッコいいという理由だけでフレームを進めません。出来上がりを想像しながらフレームを提案するからです。加工がとりあえず出来るというレベルの人もあまり良い提案はできないです。その証拠で多い例が販売後にレンズの径不足という事が度々あります。それは加工するスタッフに丸投げしている販売員ほどよく失敗します。販売中に意識していないからです。売るだけでその後の事は他のスタッフが何とかすると思っている人ほど販売ミスをする傾向があります。瞳孔間距離(PD)が56くらいの人に対してフレームサイズ53など標準レンズ径で作れない事が明らかな状態でも気にせず販売するスタッフもいるくらいです。

レベルの高いスタッフさんほど良いメガネの提案ができるのです。レベルの低い販売をする人の中にはレンズは厚みを気にするだけ、フレームはサイズを気にするだけ、、、強度近視の人にフチなしメガネを販売してネジの長さが足らないという無様な販売を数回見た事があります(>_<)

良いメガネを作る条件には技術者が必要という事になります。技術者は眼科よりも眼鏡店の方が圧倒的に多いです。
ちなみに私の知っている眼科の先生はメガネに関しては非常に知識が低いです。度数に関してもオートレフの数値と患者様の年齢しか気にしていない状態です。
目に病気がないか知る為に眼科受診は必須ですが、そのままメガネ処方をする事には疑問がいっぱいですね、、、

フィッティングやメガネフレームの選定、レンズ選定など状況もしらずにメガネの度数だけ決めてしますのには疑問ですし、検診でメガネのフィッティングを見ないのも疑問です。

悪いメガネとは安いメガネではない

悪いメガネとは○○、と簡単に説明はできませんが目安としてポイントをお伝えします。

悪いメガネの特徴
①使用目的と合っていない度数で作成 ②瞳孔間距離とメガネレンズの光学中心距離が合っていない ③遠近両用メガネであればアイポイントがあっていない、また片眼ずつの瞳孔間距離PDを合わせていない
④レンズカーブとフレームカーブが合っていない組み合わせのメガネ
⑤メガネの出来上がりでレンズが前に出すぎているなど、オート加工で作ったメガネ(不格好)
①~⑤の中に値段が安いとできないものは1つもありません。つまり悪いメガネイコール安いメガネではないという事です。

メガネの豆知識

出来上がったメガネは左右対称に作られます。しかし受け取る時には左右対称という人はほとんどいません。

それはフィッティングをするからです。知識不足のメガネ店では左右対称にしたメガネを軽く耳の曲がり具合を曲げてフィッティング完了!としてお渡ししているお店が少なくありません。

しかしフィッティングというのは左右対称に出来上がったメガネをお客様のお顔に合わせる作業なんです。お客様のお顔が左右対称であればお渡しする状態も左右対称に近くなりますが、なかなかいないです。

きちんのフィッティングをするとフレームについていたメガネケースに入らなくなる事が多いのです。しかし、お客様の中には多少あっていなくても専用ケースに入る範囲でフィッティングを希望される場合があります。サービス業としてはお客様のご希望に沿いながらフィッティングをする事も多いです。

お店に並んでいる状態が左のツルが先に折りたたまれているから左が正しいという事はありません。フィッティング後に右のツルから折りたたむ方がキレイであればそれでいいのです。

まとめ

「格安メガネ」であっても「高価なメガネ」であっても「良いものはいい」し「悪いものは悪い」です。
値段の違いにフレームの素材がいい、またはフレームの素材が悪いという事はもちろん価格の差につながっている事も多いです。

しかし、ここでいう格安メガネというのは高価なメガネ店で同じものが売られている場合もあるという事です。

まったく同じ物でもお店によっては仕入れ値が違うのです。仕入れ値が違うと販売価格に差が出るには仕方ありません。

良いメガネを作る為の大きなポイントは自分に何分の時間をかけて接客してくれるのか、またそのお店の研修体制は大丈夫そうなのかは重要です。

無駄にだらだら時間をかける接客よりは的確で簡潔な接客がいいので、時間が長いから良いともいえませんが、考え方の参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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