メガネの度数決定はどこでする?メガネは高いメガネは本当に良いメガネ?

メガネを作る時に度数を眼科で測っている人は多いと思います。

しかしそんな人の中ではメガネの度数は病院で測るもの、と思い込んでいる人が多いのです。

今回の記事はメガネの度数はどこで測るかよく分からない人向けです。

眼科勤務10年目、認定眼鏡士SS級の私がどこでメガネの度数を測るとよいかを説明いたします。

メガネの度数はどこで測る?

メガネの度数は眼科、メガネ店どちらでも測る事ができます。
眼科では診療費+処方箋代がかかります。
メガネ店では基本的に無料です。

ではどちらでメガネの度数を測るのがよいのでしょうか?

結論から言いますと「メガネ店」で測る方がより正確に度数を測る事ができます。
※眼に病気がある場合は眼科で診察を受けた後にメガネ店で度数を決定して再度、眼科で検診を受けるのがベターと言えます。

メガネ店で測る方がよい理由

なぜメガネ店でメガネの度数を合わせる方がよいのでしょうか?
それはメガネ店はメガネを販売するプロだからです。

眼科で測る方がいいと思う理由は何?

「医者が決めるから」と考える人は多いと思います。
そんな人に質問です。

「メガネの度数を実際に合わせている人は誰でしょうか?」

私は10件以上眼科を知っていますが、眼科医が直接メガネの検査をしている眼科を1軒も見た事がありません。

実際に合わせているのは眼科のスタッフさんです。

眼科のスタッフさんが度数を合わせて眼科医がOKをだす。それだけです。
ではその眼科スタッフさんはメガネのプロでしょうか?認定眼鏡士の資格所持者以外はメガネのプロとは言いにくいです。

メガネのプロはメガネを加工して作り上げるところまでを入れてプロ(専門職)です。
さらにはフィッティングまで出来ないとプロとは言えないでしょう。

良いメガネの条件にはお顔に合ったフレームと度数に合ったレンズが重要です。
さらにメガネの命はフィッティングとまで言われるくらいフィッティングは重要なんです。

メガネのフィッティングを医師に直接してもらった事ある人を見た事がありません。
眼科の先生もフィッティングはメガネ店で、と案内をしているくらいです。

この状況でメガネの度数を眼科であわせるメリットは何でしょうか?
答えは医師からOKをもらう安心感がメガネ店との違いです。
安心が欲しい人も沢山いるのです。それは間違いなくいます。しかも例えですが、安心感がある強すぎる度数とメガネ店で合わせた最適の度数を比較した時に、度数が強すぎていても眼科の安心が勝つ場合があるのも事実です。病院は〇、それ以外は✖と思い込んでいる人には眼科で測った方が良い場合があるのです。
これは値段が高いメガネは良いもので、安価なメガネは粗悪で悪いもの、と決めつけている人も同じく高いメガネを使う方がいい人もいるのは間違いありません。(実際に見た事があるので)

メガネ度数の不具合の理由で眼科処方箋とメガネ店での度数合わせでは傾向があります。
※下記がすべてではありません。(参考にしていただければ幸いです。)

度数の不具合の傾向について
①眼科処方箋での不具合は「度数が強く感じる」

②メガネ店での度数の不具合は「度数が弱く感じる」

①眼科処方箋での不具合は「度数が強く感じる」

眼科の度数が強く出来上がる傾向は度数を決める時にメガネのフレームとレンズが分からないという原因があります。
椅子に座って指標を見て片目で1.0両目で1.2で合わせても快適なメガネ生活は送れません。
しかも医師が測っているわけでもなく、医師はオートレフの数値に対して強すぎていないかどうかで判断している事が多いです。
ちなみにオートレフは参考数値で正確なモノではありません。それを慎重に確認してさらに生活にあった度数をメガネ使用者と話し合って決めなければ良い度数は発見できません。
数値だけで判断するのであればメガネ度数を合わせている人であれば、ほとんどの人ができます。

②メガネ店での度数の不具合は「度数が弱く感じる」

メガネ店での度数が弱く感じる傾向があるのはメガネ店スタッフがお客様の生活の状況を聞いて眼に負担がかからない度数を決定るするから遠方が見えにくい状況を不満に思った人が度数変更に再来店します。

固定観念は捨てましょう!

間違った固定観念も持っている人は、もしかしたら損をするかもしれません。

捨てた方がいい固定観念
①病院は安心、お店は不安

高いメガネは良いもので安いメガネは悪い

結局、良い悪いはその病院、お店次第です。
病院にも良い悪いはありますし、お店にもあります。
見極めるのはご自分自身です。

メガネの度数に関しては説明した通りです。参考にしていただければ幸いです。

さらにツッコんだお話をします。高いメガネでも良い悪いがあります。安いメガネでも同じ事が言えます。

高いメガネについて考えてみましょう!

なぜそのメガネは高いのかを考えるのです。
その考え方について解説いたします。

まずはメガネ店の利益の取り方を考えてみましょう。
スタッフが3名いて一日2本から3本くらい販売しているお店があるとします。
1日2本~3本しか売れなくてもスタッフの3人分の給料+家賃や光熱費などの運営費も支払えるという事はメガネ1本に対してかなりの上乗せをして販売しないと支払いができなくなり閉店してしまうという事になるのです。

簡単に数値化すると「1万円」の利益を1人のお客様から貰うのか、10人のお客様から貰うのか、という事です。

販売数が少ないのにスタッフはそこそこいるお店はそれだけ利益を上乗せして販売しないと営業ができないという事です。

安いメガネは本当に悪いメガネ?

実は1本5万円のメガネと1本3万円のメガネが全く同じ物という事だってあるのです。

ちなみに実話ですが私が勤務していたお店Aでは15000円で販売していたレンズが転職先のお店Bでは7500円でした。

全く同じ物でお店の定価自体が半額でした。お店Aでは1日2~3本の販売でしたがお店Bは1日15本~20本でした。

実例
①転職前の「お店A」では15000円

②転職先の「お店B」では7500円

全く同じ商品が全く違う値段で販売されていました。

全く同じ物を売っていて安いお店の方が悪い物扱いでした。物って安くすると悪い物って思われるんだなぁとしみじみと思いました。

重要なのは商品原価が高いのか、利益の上乗せが多いのかを判断する事です。

メガネのレンズに関して言えば一昔前には歪みが少なく最高のレンズと言われていたレンズが新しいレンズが出た事によって悪いレンズ扱いになっているレンズが殆どです。現状、悪いレンズをわざわざ作っているメーカーはあるのでしょうか?と思うくらいです。
他店が安くしたから当店も安くする、他店が高いなら当店も高く売るという販売戦略などで決まった価格に惑わされないように気をつけましょう!

まとめ

今回の記事で一番参考にしていただきたいのは「固定観念を捨てましょう」という事です。

・眼科だから安心、高いから良いメガネという固定観念

・メガネ店だから不安、安いから悪いメガネという固定観念

まずは上記2つの固定観念を捨てた上で本当の安心と本当の良いメガネを手に入れていただければ幸いです。

・メガネはメガネのプロに相談して作る

・眼の病気は病院で診断を受ける

という事が重要です。

※メガネ店では検眼をしてはいけません。あくまでも視力測定です。メガネ店で視力矯正が出来たからと言って眼に病気がないとはいえません。定期的な眼科検診は必要です。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。参考にしていただければ幸いです。



スポンサードリンク



ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。