こんにちは、1級眼鏡作製技能士のローシーです!
最近よく思うことですが、高齢化社会という言葉を身に染みて感じています。
眼科で勤務して10年以上たちますが、ご来院いただく患者様のほとんどが40歳以上です。
近くが見えない、遠くも見えないという人が多く、遠近両用メガネや中近両用メガネなど近くが見えないことに困っている人の数が非常に増えています。
ここで私が心配になったのはメガネを正しい状態で買えてますか?という事です。
今回は、これからメガネを買う人はぜひ1度でいいので読んでいただき参考にしていただきたいです。
メガネのスペシャリストの私ローシーがメガネを買う時に失敗しない為の注意点を説明いたします。
目次
メガネを買う時に考えないといけない事
メガネを買う時の正しい順序は必ずしも1つではありません。
人によって様々です。
メガネを買う時に考える事は何でしょうか?
皆さんがすぐ思う事は「度数」という人が多いですね。
まずは「予算」を決めましょう!
メガネを買うのにいくらお金を使えますか?
いくら条件にあったデータや商品があっても「買えないと意味がありません」
いざお金を計算すると「8万円です」と言われても簡単に買える人は少ないです。
ここで注意点!
高いから良いメガネが買えるという考えを捨ててください!
度ナシのサングラスでも同じ事が言えます。
10万円の度ナシサングラスを買ったから良いサングラスと思うのは間違いです。
10万円のサングラスに使われているレンズが粗悪レンズという商品もたくさんあります。
という事は10万円のほとんどがサングラスのフレームの部分にかかっている金額という事です。またはブランドというだけで高額の場合もあります。
サングラスをかける目的がファッションであればあまり気にする必要はありませんが、機能性を求めてサングラスを購入するのであれば10万円でも希望はかなっていない場合があります。
ここでいう機能性とは「まぶしさを軽減」「紫外線カット」「ゆがみ」などです。
スポンサードリンク
②目に病気がないかチェック
③お店選び
④使用目的の明確化
⑤その他オプション
①予算
いくらのメガネを買えるのか、お財布に相談しましょう!
気に入ったメガネがあっても買えないなら意味がありません。
これはメガネに限らず洋服や電化製品でも同じ事です。
先に説明しましたが「高いから安心、安いから不安」という固定観念を捨てましょう!
特にメガネというアイテムはこの固定観念を捨てないと失敗します。
眼科でよく耳にするのが「このメガネ高かったのに、、、」と落胆する人の声です。
ぜんぜん合っていない使いにくいメガネを高額で買って信じて使っている人は多いのです。
②目に病気がないかチェック
このチェックはできればメガネを作る前にする行為です。しかし、眼科で医師から今からメガネの度数を合わせましょう!と言われて「度数はメガネ店で測ります」と言える事が重要です。
メガネの最適な度数はフレームとレンズが分かっててはじめて決定できるものです。
眼科で度数を合わせて処方箋が出るとメガネ店はそれに従うしかないのです。
気に入ったフレームとレンズに対して度数が合っていなくてもお客様が選んだフレームとレンズで処方箋どおりの度数を入れるのです。これはメガネを専門的に勉強した人であれば簡単に分かる事です。
眼病に対する治療用メガネや視力が上がらない人は眼科専門医に相談して処方箋を書いてもらいましょう!眼病に対してはメガネ店は何も分かりません。医師の指示が一番です!
時間がない人はメガネを作った後でもいいので眼病のチェックを眼科でしてもらいましょう!メガネを買って見えるようになったから眼病がないわけではありません。
眼病がない事をチェックしたら「信用できるメガネ店」で度数あわせをしましょう!
③お店選び
1級眼鏡作製技能士が常駐するメガネ店を選びましょう!
1級眼鏡作製技能士がいないメガネ店もたくさん存在します。
令和6年現在ではメガネには眼鏡作製技能士という国家検定資格が存在します。
この「眼鏡作製技能士」という資格は専門的な勉強をしないと基本的には取得できません。日々の経験から知りえる知識と個々に知りたい知識を取り入れただけのスタッフさんと1級眼鏡作製技能士の技術や知識は大きく違います。例えていえば医学を独学で勉強した「医学に詳しい無資格一般人」と「医師もしくは専門医」とでは大きく違うのと似ていますね。どちらが安心できるかは言うまでもありません。
専門的な勉強をしている1級眼鏡作製技能士は自分が体験していない事も勉強しているのです。
スポンサードリンク
④使用目的の明確化
メガネの度数は使用目的によって度数が違うという事です。
生活環境が変化すると同じ人物でも最適な度数は違ってくるという事です。
近くが見えにくくなったから遠近両用メガネ!ではないのです。
度数の合わせ方は様々です。
この度数を合わせる能力は検査をするスタッフによって雲泥の差があります。
ベテラン検査員であれば、生活環境を上手に聞き出してくれます。それに対して、未熟な経験が浅い検査員は言われた事に対しての度数に合わせる傾向があります。
どんな検査員にあたっても安心な状態をつくるのは自分自身です。使用目的や生活環境をチェックしてメガネ店に行きましょう!
⑤その他オプション
基本的に紫外線カットと反射防止コートは標準でついているのがほとんどです。UV400とUVケアは紫外線カット率が若干違います。
UV400であればより安心です。
標準装備されているレンズがほとんどですが念のためにUV400かどうかを店員さんに聞いてみましょう!
反射防止コートも基本的に標準でつけてあります。逆に反射した方がいいサングラスなどをつくる時に反射防止コートなしを選ぶ事があります。現在では反射防止コートが付いてないレンズを探す方が難しいかもしれません。
注意点!
メガネを買う時の主訴を変えない事です。メガネ店に行くと店員さんが商品説明をたくさんしてきます。何もしらない人が説明を聞くとすべて良いオプションに聞こえてきます。
オプションを付けるたびに価格が上がっていきます、、、
説明が上手な人から聞くと、そのオプションがないとダメな気持ちにさせられます。良い例が「ブルーライトカット」ですね。通常より5000円から1万円くらい値段が上がるのに対して効果はほぼ意味がないという最悪な状態です。
例えるなら広い運動場の隅っこに犬がおしっこをした、という状態があったとします。
それを「今、犬がおしっこした場所にいる」とは言いませんよね
犬がおしっこした場所にいるのは本当ですが、ほぼ影響がない場所にいるのに「そんな場所からは早く離れないと、、、」と言われているような感じですかね、、、ちょっと違うかもしれませんが、、、
ブルーライトは普段から身体にも目にも浴びているのです。目から入ってくるブルーライトをカットして体内時計の狂いを防ぎましょう?などという人もいるみたいですが、常にそんなメガネを掛けている方が体内時計は狂いませんか?と聞きたいですね。
パソコンから出ているブルーライトなんて普段からカーテンから入ってくる外からのブルーライトの方が多いと言われています。
スポンサードリンク
遠近両用メガネ、中近両用メガネをつくる注意点!
特に遠近両用メガネを作る場合、アイポイントを設定するのですが、これを正確にできないと度数が合っていても見え方は悪くなります。
遠近両用メガネは1枚のレンズにたくさんの度数が入っています。
合わせた度数で見ないと度数を合わせた意味がありませんね。
このアイポイントを上手に設定できないお店でメガネを作る事はお勧めしません!
またフィッティングという作られたメガネを使用するお客様のお顔に合わせていく作業が下手なメガネ店もあまりお勧めしません。
メガネの命はフィッティングといわれるくらいフィッティングは重要という事を覚えておきましょう!
購入するまでに1度もフレームをお客様に掛けて確かめないメガネ店や、確かめる状況がないほど忙しいメガネ店では購入はお勧めしません。
忙しいメガネ店でも閑散とした忙しくない時間帯や時期があります。そんな時に購入する事をおすすめします。
しかし、店員さんが確認しようともしないお店はお勧めしません。売れればいいという姿勢の現われでもあります。
1度かけてもらってお客様のお顔のサイズに合っているのか確認し、合っていなければフレームの選びなおしを勧めてくる店員さんは信用できる可能性は高くなります。
もし選びなおしを提案して気に入ったフレームがなくて購入しないという結果も考えられるのです。
何も言わなければ100%売れる状況を自分から売れない可能性がでてくることを提案してくるのです。
それは変なメガネは売りません。またはお勧めしませんという誠意の現われでもあります。
スポンサードリンク
まとめ
メガネを買う時は下記のポイントに注意して購入しましょう!
②メガネ店選び
③いらないオプションをつけない
※眼科で眼病をチェックする
最後までお読みいただきありがとうございました。