メガネを買う時の注意点!フレームを選ぶ時とレンズを選ぶ時【1級眼鏡作製技能士】

メガネ フレーム・レンズの選び方

こんにちは、1級眼鏡作製技能士のローシーです!

メガネを買う時の注意点を知っていますか?

何も分からないから店員さんにお任せして無駄に高い物を買っていませんか?

今回は、メガネを買う時に知っておけば損をしない注意点「フレーム選び」と「レンズ選び」について解説いたします。

はじめてメガネを買う方じゃなくても一度読んでいただけると幸いです。

メガネを買う注意点について

メガネを買うには「フレーム」と「レンズ」と「度数」で1つのメガネを作る事ができます。

ローシー
メガネを買う時に考えていただく事は購入条件です。

メガネ店に行く前に考えてみてください!

あなた自身の購入条件は?
①価格

②受け取れる時間、日数

③見え方重視

④フレームのデザイン重視

①価格

購入するメガネがいくらまでなら買えるのかを明確にしましょう!

値段が優先の場合は、いくら気に入ったメガネが作れたとしても希望の金額内で作れなければ買わないからです。

お値段を一番に重視される場合は、購入するメガネ店を探すところが重要になってきます。

ローシー
同じグレードのメガネでもお店によって価格が違います、要注意ですね!

②受け取れる時間、日数

その日に受け取れないなら買わないのであれば、フレームを選ぶ前に度数を測りましょう!お店にレンズがなかったら確実にその日には受け取れません!
先に度数を測って店内の在庫に決定した度数のレンズがあるのかを確認してもらい確保してもらいましょう!

店内の在庫レンズの中で作る場合、選べるレンズの種類も限られてきます。

しかし、今日買ってこれからの用事に使用したいレンズであればレンズの種類より今日受け取れるレンズの方が優先になる人も多いのです。

度数も店内の在庫にあるレンズの度数で作るという人もいます。

ローシー
まずは日数がかかっていいのか、その日に受け取れないとダメなのかを明確にする事は重要です!

③見え方重視

見え方、度数が重視の場合は日数がかかっても生活に合った度数をメガネ店で測ってもらいましょう。

眼科よりもメガネ店の方がメガネの検査に関しては詳しい場合が多いです。
あくまでも眼病は眼科です。

メガネ店の1級眼鏡作製技能士に測ってもらいましょう!

または1級眼鏡作製技能士に指導を受けたスタッフさんに測ってもらいましょう!

1級眼鏡作製技能士は専門的なメガネの勉強をしています。
実務経験のみで得た知識ではありません。
実務経験で得た知識には間違った解釈が含まれる事が多いです。
思い込みで正しいと思っている事も多いのです。

専門的な勉強をして試験に合格している1級眼鏡作製技能士に測ってもらうのが望ましいです。

ローシー
目の病気は眼科でしかわかりせん。メガネを作った後でも定期的に検診をうけましょう!

※見えるから眼病がないとは限りません。

④フレームのデザイン重視

度数を少し健康してでもカッコいい自分が好むフレームでメガネを作りたい、というのが第一条件であれば処方箋でメガネを作るのは難しい場合があります。
フレームによっては検査で決定した度数を少し弱めたり、PD(OCD)を広くしたり、と変更した方がいい場合があります。

眼科の処方箋をメガネ店で出すと度数は変更できません。
変更したい場合は、再度眼科に行って検査をやり直す必要があります。

しかし検査をやり直しても、眼科の検査員がフレームを見ていない、又はフレームを見ても度数を調整する知識がなかったりします。

ローシー
メガネ店のベテランスタッフに度数を決めてもらうのが希望に沿えることが多いです。

前にも書きましたがメガネを作ってよく見えて快適になっても眼病の有無とは関係ありません。

眼病は眼科で検査が必要です。

眼病の早期発見の機会を失わないようにしましょう!

フレームを選ぶ時の注意点

ローシー
デザインを全く気にされない場合でわかりやすく説明いたします。
フレームを選ぶポイント
①強度

②装用感

③見た目

①強度

フレームの強度、いわゆる壊れにくいフレームという事で説明します。

一番壊れにくいのはフチが全部あるフレームです。
その次に上だけフチがあるフレーム、または下だけフチがあるフレームです。

一番弱い、壊れやすいフレームの種類は「フチなし」にフレームです。
レンズの穴をあけて、ネジでフレームをレンズにくっつけるタイプです。

上記の強度はあくまでもフレームの大きく分けたタイプです。

大きく分けたタイプも細分化するとメタル、セルなどに分かれます。

頑丈なタイプはセルフレームです。

しかしあくまでもメガネに対してどれだけの強度を求めるのかです。

そもそもメガネに衝撃を与えて、どれだけ壊れないかを比べてもあまり意味がありません。

そんな衝撃はどんなメガネでも与えないでください、という事です。

普通に使っていて壊れるメガネはそうそうないのです。

ただ普通という言葉が人それぞれ違うので誤解をされると困りますが、メガネの取り扱い説明書などにかかれている「やってはいけないこと」などをやらなければ、なかなか壊れるものではありません。

しかし強度の中でフチなしメガネや上だけフチありなどのナイロールタイプのメガネは置き方が荒いだけでレンズが割れる事もあります。

強度を気にされる場合はフチが全部あるフルリムタイプのメガネを選ぶ事をお勧めいたします。
加えてレンズは屈折率でいうと1.60か1.67のレンズが強度的にお勧めです。

参考までに読んでいただけると幸いです。

②装用感

基本的には軽いフレームでテンプル(ツルの部分)が柔らかい材質の方が装用感はいいです。
しかし、個人差があり締め付けるような感覚が「装用感がいい」という人もいます。
そのような人には不向きです。

そもそも装用感はフィッティングが命です。結局はメガネ店のスタッフさんのフィッティング技術が大きいです。

柔らかいフレームで超弾性フレームはフィッティング技術の難易度が高いフレームです。

個人的には形状記憶合金などのフレームはフィッティング的にあまりお勧めはしておりません。
メッキも弱くなるので、チタンフレームなど軽くて錆びにくい素材の方をお勧めいたします。

③見た目

見た目が自然なフレームは強度とは逆になります。
フチなしフレームが一番お顔の印象が変わりません。
その次に上だけフチなどのナイロールフレームで最後はフルリムの全部フチがあるフレームです。

しかしこちらも考え方が個人差があります。メガネで印象を変えたいというのがいいという人は順番的には強度で説明した順番になります。

参考までに読んでいただけると幸いです。

レンズを選ぶ時の注意点

レンズを選ぶ時に何を気にして選んでいますか?

ほとんどの人はレンズの厚みと紫外線カット、撥水コートなどの違いの説明などをきいて選んでいるかと思います。

レンズの厚みなどは度数によって違いますが、フレームの大きさによっても違います。

レンズを選ぶポイントも個人の優先条件が必要になってきます!

レンズを選ぶ優先条件
①価格

②受け取れる時間、日数

③見え方重視

①価格

安価が優先の場合は、薄型などに変えても価格が変動しないメガネ一式価格を売りにしているメガネ店を探しましょう!
度数が強い人は、かなりお得です。

薄型レンズなどにしると価格が上がっていくメガネ店の方が多いですが、そんな場合はご自分の度数が弱い場合はそのお店の標準タイプのレンズを購入しましょう!屈折率が1.50~1.56くらいを標準レンズとしているお店が多いです。

度数が同じで同じレンズを使ってもフレームが違うとレンズの厚みは変わります。変わるのはレンズのフチの厚みが主です。

皆さんんがレンズの厚みの説明を受けているのはレンズの中心から耳側にむかってのフチの厚みです。

説明を聞く時はフレームを変えればレンズの厚みが変わるのかを確認しましょう。
気に入ったフレームが他にあれば同じレンズを使って一番厚みが薄くなるフレームを選びましょう!

もしレンズの度数を見る事ができれば

実は厚みが同じ
-5.00 の耳側の厚み イコール S-5.00 C-1.00 AX180

S -6.00 の耳側の厚み イコール S-5.00 C-1.00 AX90

ローシー
Cの乱視の度数は軸90度(Ax90)はそのままと同じくらい耳側の厚みに加わります。軸180度(Ax180)は耳側の厚みに影響はありません。

②受け取れる時間、日数

その日に受け取りたい場合は基本的にはカラーレンズはできません。
まれに度ナシであれば可能というレンズを用意しているメガネ店があります。

遠近両用メガネの場合も基本的にはその日にはできません。5日から1週間というお店が多いです。

翌日から必要というメガネを購入する場合は在庫レンズの範囲内で選ぶ事になります。

乱視が強い場合もあまり在庫レンズは豊富ではありません。
検査員のスタッフさんに相談しながら度数を決定しましょう!

日数がかかっても良い場合は気にせず思うがままに希望の度数で決定しましょう!

ブルーライトカットレンズは基本的にお勧めいたしません。意味がないという見解です。
ブルーライトカットレンズが体内時計を戻してくれるわけではありませんし、影響があるほどスマホからもパソコン画面からもブルーライトは出ていません。
窓のカーテンから入ってくるブルーライトの量の方が多いと言われています。

パソコン画面をみる為のメガネはパソコン画面の距離に対して度数があっているか、また10%くらいのカラーを入れる事のほうをお勧めいたします。

ガラスレンズは重くて割れやすく熱に強いというメリットがありますが、熱に強くないといけない場合以外はプラスチックレンズを選ぶ事をお勧めいたします。

③見え方重視

度数は生活に合った度数を選ぶ事が重要です。在庫レンズや価格を意識するより見え方重視で度数を決定しましょう!

現在、安価なレンズでも昔で言えば高価だったレンズがたくさんあります。
新しい製品がでると旧製品の価格が下がっただけで高価なレンズとあまり違いを感じない安価なレンズはたくさんあります。

ローシー
そもそも有名メーカーが安価だからと言って粗悪なレンズを出すという事の方が少ない世の中なのです。

スポンサードリンク



ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。