メガネを作る時に眼科に行くのはなぜ?多くの人が誤解している事!

メガネを作る時、眼科に行く理由

こんにちは、眼鏡作製技能士のローシーです!

メガネを作る時に眼科に行く理由って何でしょうか?

眼科医が度数を決めると安全だから?

病院だから安心?

いろんな理由をもって眼科に行く人はいると思いますが多くの人が誤解しています

今回は1級眼鏡作製技能士の私ローシーが眼科に行く理由と誤解について解説いたします。

メガネを作る時の参考にしていただけると幸いです。

メガネを作る時に眼科に行く理由

メガネを作る時に直接メガネ店に行く人と度数だけ眼科で検査をしに行く人がいます。

ローシー
ここでは度数だけ眼科で検査をする人の誤解について解説いたします。

眼科は病院だから安心、医師が処方した度数だから安心という考えの方が多いのが現状です。

共通しているのは「安心」です。

結局は「安心」を求めて眼科に行く人が多いという事です。

眼科に行く本当の目的は「眼病の有無」を調べる為に行くのです。

安心を求めるだけでも価値はあるのかもしれませんが、本来の良いメガネが作れるという事にはなりません

安心を求めるのであればメガネ店で作ったメガネ(度数も含めて)を眼科に持っていって「問題ない」という言葉をいただいて「安心」を得る方が「良いメガネ」を作る事につながります。

ローシー
先に眼病がないかの検査をしに眼科に行くのは正しい流れといえますね。

よく眼科のメガネ検査では点眼剤を使用して正確な屈折状態を測るという声を聴きましが、実際に私は点眼剤を使用してメガネ検査をしている眼科を見た事がありません。
もちろん、点眼剤を使用して正確に、、、という眼科はあると思います。

点眼剤を使用してメガネの検査をしたのであれば眼科で測る意味も少しはありますが、実際はメガネに重要なフレーム、レンズ、フィッティングの方が重要な場合も多いのです。

そもそも眼科医が診察で何十分もメガネの話を聞いてくれる事は極めて少ないと思います。運営的に考えてもそんなに長い時間、1人の患者様と話し込んでいたら診察が1日に何人できるのか疑問です。
眼科医とメガネの話を10分したところでメガネ店のスタッフさんと相談しながら1本のメガネを購入する内容では雲泥の差があります。

ローシー
眼科の診察で何十分も話し込める眼科があるのか疑問ですね!

メガネのプロであるメガネ店スタッフさんと1時間前後の時間をかけてメガネを購入する方がいいに決まっているのです。

メガネ店ではメガネ一式が売れるかどうかが重要なんで1人のお客様に1時間以上かけてもいい場合は多いのです。極端に言えば1日2本くらいメガネ一式が売れれば運営できるメガネ店もあります。

眼科で1人に1時間も医師が診察していたら運営は成り立たちません。

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メガネの度数は数値だけ見て判断はできない

メガネの度数を測る時に重要な事は「目の調節」で度数を狂わせない事です。
遠視の人と近視の人で検査の方法を変える事は多々あります。

遠視も近視も同じ測り方でしか検査をしない検査員は危険です。
遠視(プラス度数)の人に真逆のマイナス度数で度数を決定する検査員もいます。

測り方もクロスシリンダー法や雲霧法などがありますが、特に雲霧法をやってるつもりになっている検査員も非常に多いです。眼科、メガネ店どちらでも同じです。
結局は担当する検査員がメガネ自体に詳しいかどうかが重要です。

メガネに詳しい検査員を探す方法
①1級眼鏡作製技能士の国家検定資格を取得している
②メガネのフィッティングができる人
③メガネを加工して作れる人

①1級眼鏡作製技能士の国家検定資格を取得している

メガネのスペシャリストの目安は1級眼鏡作製技能士の資格をもっているスタッフさんです。
メガネの検査、フレーム選び、レンズの選定、メガネ加工、フィッティングなどすべての部門を1級眼鏡作製技能士にお願いできれば安心です。眼病がなければ眼科医よりメガネに詳しい存在です。

>眼鏡作製技能士のいるお店をさがすにはコチラへ

②メガネのフィッティングができる人

メガネ自体が仮に満点で出来上がってもフィッティングが上手でなければ意味がありません。特に遠近両用などの累進レンズでつくったメガネであれば重要な作業です。
フィッティングができるという事はフレームを選ぶ時にお顔に合った適した商品を提案してくれる可能性が高まります。
ベテランになればなるほどフレームを見ただけでフィッティングの事を考えます。決定した度数に合わないフレームで販売しないのです。
知識や経験が少ない人ほど販売後に困ります。困ったあげくフィッティングもあまりしないでお渡しします。
お客様は何もわからないからその時点ではクレームになる事は少ないです。

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③メガネを加工して作れる人

フィッティングと同様に販売している最中から出来上がりをイメージしながら販売します。不向きな商品はよっぽどの事がないかぎり売りません。お客様も困りますが、自分も困るからです。メガネの加工ができない人は何も考えずに販売して、加工者が困るという状況になります。

①~③を兼ね備えたスタッフは眼科よりメガネ店にいる事が多いのです。
眼科でフィッティングや加工をする状況はほとんどありません。
フィッティングや加工はメガネ店がするのです。
レンズ選定もフレーム選定もメガネ店で行います。眼科でする事はほぼありません。
度数だけ決定するという事は実際は疑問でしかありません。
自分が決定した度数がひとり歩きして予想もしていないメガネが出来上がる事が多々あるのです。

この事実を知っても眼科でメガネの検査のみ行う事が「安心」なのでしょうか?と思ってしまいます。

まとめ

メガネを作る時に眼科にいく1番の目的は「眼病」の有無を調べる為です。
メガネの度数を決めるのはメガネ店で決める事をお勧めします。

眼科でメガネの処方箋を発行するとメガネ店では度数を変える事ができなくなります。

メガネ店で提案されて欲しくなっても度数が眼科で決められていたら変更する為には眼科で変更してもらうしかないのです。非常に不便にもなります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
メガネを購入する時に参考にしていただけると幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。