【オルソケラトロジー】寝ている間に装着するコンタクトレンズ!

視力が落ちるとメガネやコンタクトレンズで視力を矯正しますが、わずらわしいと思う人も少なくありません。

メガネが好き!

カラコンがいい!

という人も多いですが裸眼で過ごす方が嬉しい!という人がもちろん多いですね。

実は、寝ている時はコンタクトレンズをして、日中は裸眼の生活ができる視力矯正法があります。

10年以上メガネ店勤務、眼科勤務をしていると色々と知識が増えていきます。

今回は寝ている間に使うコンタクトレンズ、「オルソケラトロジー」について解説していきます。

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オルソケラトロジーとは

夜に寝ている間に治療用のハードコンタクトレンズを装着して、朝起きた時にレンズを外す視力矯正治療法です。

レンズを外してから裸眼で見えるようになります。(個人差あり)

通常のコンタクトレンズの場合、寝ている間はレンズを外して裸眼になります。

朝起きて必要時に応じてレンズを装用します。

ここで誤解される方が多いのですが、オルソケラトロジーは近視が治るわけではありません。

あくまでも「視力の矯正法の一つ」です。

オルソケラトロジーの治療を止めると数日でもとの近視に戻ります。

オルソケラトロジーのメリット、デメリット!

【メリット】

①日中の生活では裸眼で過ごせる。

②スポーツをするとき快適。
(メガネのようにズレる心配がありません。)

③子供さんの目に対しては「近視の抑制効果」がある。(個人差あり)

【デメリット】

①レンズを寝ている間に装着していないと少しずつ元の近視状態にもどる。

②強度近視はなかなか視力が安定しない。

③徹夜してレンズをつけなかった場合、翌日は見えにくい状態になる事が多い。
(睡眠が6時間~8時間必要)

【デメリットの一番大きな点】

レンズをなくしたり、破損した場合に一時的に不便になる。

(すぐにレンズが用意できないため)

その場合、メガネも合わない、別のコンタクトレンズも合わない、という状況になるため、

眼科医から仮の処方でコンタクトレンズかメガネをつくる可能性もあります。

レンズは3年くらいは使えますが、毎日の装着時に使用する目薬の確保やレンズのお手入れが必要になります。

また年齢を重ねると近くをみる時にメガネが必要になります。

そのメガネが徐々に変化する(もとの近視にもどる)ため、合ったり合わなかったりするデメリットが生じます。

この合ったり合わなかったりという状態がメリットとなる場合もあります。(個々の生活状況による)

オルソケラトロジー(まとめ)

オルソケラトロジーをはじめる前に「はじめたい目的」を考えましょう!

通常のコンタクトレンズにもオルソケラトロジーにもメリット、デメリットがあります。

なぜオルソケラトロジーの方がいいのか?!またはなぜ通常のコンタクトレンズがいいのか?!

通常のコンタクトレンズではいけない理由などを考えて矯正方法を選ばらるといいです。

それぞれの生活状況にあった視力矯正法を眼科専門医に相談する事をお勧めいたします。

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ABOUTこの記事をかいた人

1級眼鏡作製技能士として、またメガネ店のマネージャーとしてサービスを追求してまいりました。 眼科勤務10年目、在職中。空いた時間を活かし、一般用医薬品販売の専門資格の登録販売者試験に合格してセルフメディケーションもバッチリです。